| 雨の日。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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2005年初夏の「淡路島総力特集」はいかがでしたでしょうか? 今年7月から制作を始めて、この番外編の完成まで4か月近くかかってしまいました。淡路島は見どころたっぷり、おいしいものいっぱいなため、全編合わせてのボリュームは400字詰めの原稿用紙で約110枚、掲載写真は190点あまりに達しました。レポートを楽しみにして下さった方々をお待たせしてしまい申し訳ありません。また、長いレポートにもかかわらず最後まで読んでいただき、ほんとうにありがとうございます。
1週間ほどの淡路島滞在期間中、1日だけ雨に降られ、自転車に乗れませんでした。この番外編では、大切な自転車を雨から守るための方法や、お宿のある五色町内の複合レジャー施設「ウェルネスパーク五色−高田屋嘉兵衛(たかたやかへい)公園−」などを紹介します。 ※五色町は2006年2月11日に隣町の洲本(すもと)市と合併して洲本市になりますが、今回のツーリングでは合併前であるため「五色町」の表記を使います。 今回、泊まらせていただいた民宿には、自転車に雨が降りかからないようにする軒(のき)やガレージはありませんでした。雨が降れば自転車はたちまちずぶ濡れになってしまいます。東京都心の狭い民家ならいざ知らず、淡路島の民宿ともなれば、自転車を置くガレージくらいあるだろうと思いこむのは大まちがいです。地方の民宿でも意外に狭いところが多い上に、車庫やガレージ、倉庫などがなくて自転車を露天駐輪しなければならないケースもあります。こぢんまりとつくる日本の家屋や密集した集落の特性なのかも知れません。 お宿を予約するとき、雨がかからない場所に自転車を置かしてもらえるかどうかを必ず確認することが大切です。屋根もなく、道路から丸見えのところに自転車を置いていると防犯上も好ましくありません。盗まれてしまったら元も子もありませんからね。 | クリックすると拡大します。 |
| ウェルネスパーク五色。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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わたしは、雨の降る前日、自転車が濡れないように近くのコンビニでゴミ袋を買ってかぶせることにしました。ゴミ袋をかぶせるなんて、かっこ悪いと思ったのですが、やってみると、われながら結構いいアイデアだと思えるようになりました。お宿でお借りした洗濯ばさみで止めただけなので、乾かせば何度でも使えますし、当然ですがゴミ袋としても使えます。
自転車を雨から守ったわたしは、気分転換に町内の複合レジャー施設「ウェルネスパーク五色−高田屋嘉兵衛公園−」に行ってみることにしました。ちょっとした高台にあり、温泉やレストラン、キャンプ場などがあります。近くには、施設のサブタイトルにもなっている五色町出身で江戸時代に活躍したビジネスマンの高田屋嘉兵衛さんのお墓もあります。 高田屋さんは郷土の名士として高く評価されていて、五色町で知らない人はいないくらい有名です。いちビジネスマンがなぜそれほどまで地元の人の心を掴んだのかは分かりませんが、おそらく高田屋さんのアントレプレナーとしての起業家精神が、時代を超えて殖産興業を目指す人々の共感を得たのだと思います。 ウェルネスパーク五色では、まず温泉に入りました。露天風呂やサウナ、大浴場、滝のようにお湯が落ちてくる打たれ湯、泡が浴槽の底から吹き出すジャグジーなど一通りの温泉がフルセットで楽しめたので、とても満足しました。入浴料は大人ひとり600円(2005年10月現在)とお得です。しかし、温泉付属の休憩所など、館内での分煙がしっかりなされておらず、至るところでタバコ臭かったのが玉に瑕でした。 |
| 淡路牛をいただく。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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気持ちを取り直して、次はレストランで淡路牛のステーキをいただくことにしました。淡路島は島内のあちこちで牛が飼育されていて、自転車に乗るわたしは、牛さんたちのつぶらな瞳とよく目が合いました。そのたびに「わたしは、きみたちを食べる怖ろしい女なんだぞ」と心の中で叫びました。そして、いま、まさにレストランへ来て、あのつぶらな瞳の牛たちを食べる時がきたのです。
注文してしばらくすると、淡路島名産の屋根瓦を形どった熱い鉄板の上に、あの牛たちのおいしそうな肉片が乗せられた料理が運ばれてきました。肉はジュージューと音を立てて焼けています。赤みが残っているうちに、ぱくりと口へ運んでみると、評判以上の濃厚なおいしさが五臓六腑に染みわたりました。どんどん食が進み、淡路牛の満腹感がこみ上げ、とても幸せな気分になりました。 降り続けている雨が窓の外に見えても、中庭の池にかかる木製の橋が壊れて黄色いロープが周囲に張られていても、相変わらずタバコの煙がどこからともなく流れてきても、すべてが美しく輝いて見えるほどでした。淡路島に来たときは、ウェルネスパーク五色で、ぜひ本物の淡路牛を食べてみてください。おいしいですよ。
淡路牛をお腹いっぱいにいただいたわたしは、雨の中、歩いてお宿まで帰りました。人や自転車は雨に打たれると体温を奪われたり、錆びたりするので、どうしても雨を避けようとします。でも、雨の日の木々や草花はより一層輝きが増したり、カエルなど雨の時に元気になる動物もいます。晴れの日とはまた違う淡路島の存分に魅力を堪能しました。(おわり) |
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