富士五湖へ。ちょっとリッチに特急で。
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特急あずさ号に乗る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
特急あずさ号は、ぜいたくで、快適。

 04年2月、わたしは、新宿から特急あずさ号に乗り、大月駅(JR中央線)で富士急行に乗り換えました。運賃は1ひとあたり往復約9000円(特急乗車券、座席指定券、消費税込み)。往復の営業距離数は約200キロで、1キロあたりの料金は約45円でした。

 ちなみにJR本州3社の標準的な普通運賃は10キロまでが190円=1キロあたり約19円ですから、特急料金や座席指定券、富士急行などを乗り継いだ税込み料金で計算すると、単純に計算して1キロあたりの料金が2.3倍あまりとなります。

大月駅で、富士急行に乗り換える。

 あずさ号は、新幹線のような速さを求めたものではなく、高級感と快適性、優越感を重視した特急列車だと思いました。つまり、ぜいたく感を味わいたいときにぴったりな列車です。わたしは、朝7時30分新宿発の特急あずさ号に乗り、大月駅から富士急行の普通列車に乗り換えました。

 富士急行は、単線の列車でした。さっきまで乗っていた特急あずさ号が、まるで新幹線のように速く思えるほど、富士急行の列車は、のんびりと河口湖駅に向かって走り始めました。

富士急行の普通車両。河口湖駅にて。

 ◆がったんごっとん…。わたしが子供のとき、おばあちゃんといっしょに乗った田舎の電車が、まさにこんな音を立てて走ったのを覚えています。揺れ具合も、当時のそのままです。さっそく携帯録音機を出して、車内の音を拾ってみました。禾生(かせい)駅を出発して、赤坂駅に向かうときの音です。ここをクリックすると音声を再生します。(録音時間1分21秒、容量556KB、MP3形式)

 ◆谷村町(やむらまち)駅から十日市場(とおかいちば)駅に向かうときの録音です。むかし、おばあちゃんと乗った電車は、あまりによく揺れたため、つり革が網棚に、がっちゃん、がっちゃんと、ぶつかったていたのを覚えています。それを見るのが、毎回、とても楽しかった。ここをクリックすると音声を再生します。(録音時間47秒、容量374KB、MP3形式)

 ◆河口湖には新宿を出てから2時間ちかくたった朝9時25頃に到着しました。押すと写真が出ます。


河口湖を走る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
自転車での走行ルートです。クリックすると拡大します。

 ◆河口湖駅に着いて驚きました。雪解け水で、あたり一面、びしょ濡れだったからです。都内平野部は、1月、2月と、まともな雨が降らず、カラカラに乾燥していました。ところが、ここは、路面が濡れているだけでなく、道のふちには雪や氷も残っています。この日の気温は、都内平野部に比べ平均5度くらい低いようでした。押すと写真が出ます。

 河口湖駅の後ろ側には、富士山がよく見えました。空を見上げると、青い空が一面に見える快晴です。夏場などは、雲がかかって、なかなか見ることができない富士山頂も、きょうは、とてよく見えます。わたしは、駅をあとにして、河口湖へ向かうことにしました。

河口湖の駅前にて。

 道路のふちには、氷や雪がところどころ残っています。都内平野部が晴れていたときでも、ここは雪が降っていたことを示唆しています。わたしは、雪で滑って転倒しないよう、道路のふちを避けて、できるだけ中央寄りを走りました。

 朝10時過ぎ、河口湖に着きました。天気がいいこともあり、湖のまわりには、たくさんのマイカーが走っていました。いちばん多く見かけたのはドライブ客。次に釣り客、カメラ撮影客、温泉客などを見ました。富士山の眺めがよく、首都圏から中央自動車道で来やすいことがマイカー客などが多い背景のようです。

駅のうしろには富士山が見える。あたり一面、雪解け水でいっぱい。

 中央自動車道で、都内・高井戸インターチェンジから河口湖インターチェンジまでの片道通行料は約2500円。片道約100キロの道のりで、リッターあたり5キロ走るクルマで、ガソリン代リッター120円だとすれば、燃料代の合計は約2400円。合計の往復は約1万円(税込み)かかります。1キロあたりの料金は50円。

河口湖駅で、富士山を撮りました。

 特急あずさ号を利用した鉄道料金と、たいして変わらない値段ですが、たとえば1台のマイカーに4人乗ったとすれば、ひとりあたりの1キロの料金は12.5円に下がります。マイカーの維持費を考慮外とすれば、割安になります。

 ところで、釣り客や温泉客は、湖沼や温泉さえあれば、どこでも見かけることができます。しかし、ここのカメラ撮影客の多さには、びっくりしました。富士山という絶好の被写体が惹きつける魅力は大きく、湖畔には、冬の富士山の姿を写真に残そうと、多くの撮影客がカメラを構えていました。


初めての転倒!。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
湖の北側と南側では、路面状態がまったく違う。

 河口湖は、湖の南側と北側に道路が通っています。北側は主要県道の21号線、南側は一般県道の710号線です。わたしは、南側の“主要でない”県道のほうが、マイカーの交通量が少ないだろうと考え、南側を走ることにしました。

 これが間違いでした。南側の県道710号線は、確かにマイカーの交通量は少ないのですが、道全体が山の影に入っていて、午前中は氷が残っているところが多かったのです。冬場の南に大きく傾いた太陽では、南側を照らすだけの高さがありせんでした。

南側の道路は、薄く凍りが張ったところが多くて要注意。必ず降りて歩くこと。

 北側の県道21号線は、いくら低い太陽でも、日の出から陽光が照りつけて、すっかり乾燥しています。

 ああ! 失敗したと思った瞬間、つるっと滑り、その場に尻もちをつきました。前方に氷が張っていることが分かっていたので、ほとんど停止しようと思ったところでの転倒でしたので、ケガはありませんでした。

 後方約5メートル後ろを走っていた専属カメラマンが、後方からのクルマの有無を見張っているあいまに、倒れた自転車を左側路肩へ寄せて待避しました。車道で転倒してから路肩に寄るまで約30秒。幸い、クルマは来ませんでしたが、氷で滑った情けなさと、尻もちをついた痛さで、精神的にすっかり参ってしまいました。自転車に乗り始めて2年近く、初めての記念すべき転倒でした。

 ここで語呂合わせをひとつ。

 富士のかげ、ひっそりと道に、氷張る。


南新宿乗り遅れ事件。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)

【コラム】 この日、ほんらいは、始発の朝7時00分新宿発の特急あずさ号に乗ろうと計画していました。でも、恥ずかしながら乗り遅れてしまいました。新宿駅には15分前の6時45分に到着していたにもかかわらず、乗車ホームを間違えてしまったのが原因です。

 特急あずさ号は、中央線を走る列車ですので、わたしは通常の中央線のホームから出発するものだと思っていました。現に、中央線ホームから出発する特急あずさ号も複数あります。

 しかし、始発の特急あずさ号に限っては、中央線ホームから約150メートルほど離れた新宿駅南口の、さらに南側にある“新南口”近くのホームから出発します。(注:朝7時30分発の特急あずさ号は通常の中央線ホームから出発)

 つまり、羽田空港で、飛行機の搭乗口を間違えて、乗り遅れるような間違いをしてしまいました。おかげで、朝6時45分から7時30分までのあいだ、重さ約10キロの自転車を抱えて、中央線ホームと南新宿ホーム(通称)間の約150メートルを往復。筋力をしっかり鍛えさせてもらいました(苦笑)

 教訓:特急あずさ号の出発するホームは、「中央線ホーム」と「南新宿ホーム」の2通りあるので気を付けよう。切符を買うとき、JRから、出発ホームに関する案内はとくにありません。

 次は、「【後編】西湖から精進湖へ。フジサン特急も。」に続きます。ここをクリック!


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