八丈島・自転車旅行案内
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伊豆諸島・八丈島へ(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
太平洋に浮かぶ八丈島。

 東京都・八丈島を自転車で走るための案内をします。八丈島は東京から南へ約287キロ行ったところにある小さな島です。人口約9500人、島の周囲は約58キロメートルで、晴れた日、8時間もあれば、自転車で島を一週できます。東京と八丈島の位置関係を下の地図で示してみました。押すと写真が出ます。

 わたしの体力で、大休止3回、小休止7回の時間を含めての8時間ですので、力のある男の人だったら、この半分くらいの時間で一周できてしまうのではないでしょうか。数百メートル規模の起伏は何カ所かありますが、それでも平均速度10キロをなんとか保ち、休憩時間の合計を2時間以内の抑えれば約8時間での一週が可能です。

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 あるいは、そんなに急がなくても、朝6時にお宿を出発して、たっぷり12時間かけて島を一週するのも、けっこういいものです。途中、露天風呂や海水浴など、楽しめる場所はたくさんあります。ただし、昼食をいただける食堂が、ほとんど、まったくないため、お弁当を持って行くことを欠かすことはできません。ちなみに東京でよく見かけるようなコンビニもありません。

 わたしは、昨年02年8月、東京・浜松町から東海汽船の「かめりあ丸」(総排水量約4900トン)に乗って、八丈島に行きました。浜松町を22時30分(夜10時半)に出航し、翌朝9時30分頃に八丈島に到着しました。原則として1日1往復のようです。かめりあ丸は、約800人の乗客を乗せられるようですが、人気航路だけあって、夏の観光シーズンは、いつも満室です。

 この写真は、夜10時半、東京・浜松町を出航するときに撮りました。わたしの後ろに写っているのが「かめりあ丸」です。押すと写真が出ます。

 ◆自転車は、「かめりあ丸」のコンテナのなかに載せてもらいました。このときは、往路は自転車をそのまま載せてもらい、復路は輪行袋に入れて持ち帰りました。輪行袋に入れたほうが、手荷物料金が断然安いので、輪行で船内の荷物置き場に置かせてもらった方がお得です。押すと写真が出ます。


翌朝6時に御蔵島に立ち寄る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
御蔵島は、まるで断崖の孤島の様相です。

 東京・浜松町を夜10時半に出発した「かめりあ丸」は、翌朝6時に、八丈島の手前にある御蔵島(みくらじま)に寄港します。濁った東京湾の海から、たった一晩で、一転して青い海に浮かぶ御蔵島を見ると、いくら船内が混み合っていたとしても、「あぁ、来てよかった」と思うこと間違いないです。あまりに周りが海ばかりで、少し怖いくらいです。押すと写真が出ます。

 御蔵島は、釣り客に人気のようです。自転車で走るには、おそらく、崖が厳しいのと、島そのものが小さすぎると思います。伊豆諸島のなかには、島の面積が小さいため、自転車の持ち込みができない島もあるようです。

 御蔵島を出航してから約3時間半くらいで八丈島に到着します。伊豆諸島の良さのひとつに、車(マイカー)を持ち込めないという点があると思います。自転車乗りにとって、車が多いところは辛いです。かめりあ丸もそうですが、東海汽船の船は、基本的に“貨客船”で、車を乗せることができません。このため、伊豆諸島を走る車は、現地の車か、レンタカーが中心であり、交通量はそれほど多くないので助かります。


八丈島に到着。

 観光シーズン中は、八丈島に東海汽船の船が到着すると、地元の人が太鼓を叩いて歓迎の意を表してくれます。わたしが着いた日は、真夏の太陽が照りつけて、東京からはるばる300キロ近くも南下してきたという印象を強く受ける陽気でした。さっそく自転車を港に降ろして、組み立てました。押すと写真が出ます。

 周りを見渡すと、制服組の姿が多く見られました。どうやら、この島の警察や公安関係者の方々も、勤務の交代に東海汽船を日常的に使っているようです。船内で殺人事件が起こったら、それこそ太平洋の真っ只中における密室殺人! たまたま居合わせた刑事が、殺人の謎解きに挑む! とか、ちょっと推理小説の読み過ぎですね。いずれにしても、東海汽船で悪さはできません(笑) 写真は八丈島役場の前にて。押すと写真が出ます。


島内に繰り出す。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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 まず、八丈島で、ひときわ目を引くのが「八丈富士」(はちじょうふじ)という山です。標高854mと、それほど高くありませんが、火山島を象徴するように、先の尖った円錐(えんすい)のな形をしています。富士山と形が似ていることから八丈富士と呼ばれているそうです。八丈島には八丈富士と三原山(標高700m)と、2つの大きな山がありますが、八丈富士の方が標高が高い。

 八丈島は、亜熱帯性気候ということもあり、よく雨が降ります。1日中、しとしと降るというときもありますが、夏のあいだは夕立のように降ることも多い。これとは別に、八丈富士のような高い山には、よく頂上付近に雲がかかり、その雲に覆われているところだけ雨が降るということも少なくありません。わたしは、8月の夏休みに、5日ほど八丈島にいましたが、八丈富士の頂上が雲に覆われていないのを見たのは、1日だけでした。以下に八丈富士の写真を掲載します。


 ◆渡島第1日目。東海汽船の「かめりあ丸」船上から見た八丈島です。残念ながら、雲に覆われていない八丈富士の写真は、これ1枚だけです。このように山頂が雲に覆われていない日に、何はさておき、真っ先に八丈富士に登るべきです。押すと写真が出ます。
 ◆渡島第2日目。八丈島空港から見て、南側少し西寄りにある「大坂トンネル」の手前から撮った八丈富士です。湿った風が西側から吹き付け、雲が八丈富士の頂上に“絡まっている”かのようです。この雲のなかは、雨が降っていることも多い。押すと写真が出ます。
 ◆渡島第3日目。朝9時過ぎ、八丈島空港の東側少し南寄りの「登龍峠」(のぼりょうとうげ)から見た八丈富士です。頂上にかかっている雲の量が多い。写真では分かりにくいですが、東海汽船の「かめりあ丸」が底土港(そこど)に停泊しています。その後ろには底土港に入港予定の船舶が列をつくって待っています。押すと写真が出ます。
 ◆渡島第4日目。八丈島空港から見て北西の方角にある「アロエ園」から八丈富士を見上げた写真です。目の前にそそり立つ八丈富士の様子がよく分かります。この日、八丈富士の頂上は、雨が降っていました。押すと写真が出ます。
 ◆八丈富士の中腹から、雲の下に、わずかに見える底土港と八丈島空港。これより上に登ると、雲にすっぽり覆われて、何も見えなくなります。でも、頂上まで登り切ると、真上に青空が見えることもあります。押すと写真が出ます。
 ◆八丈富士の頂上にて。中腹にある観光牧場までは自転車で登れて、そこから先は徒歩で登ります。山の頂上は、強い風が吹いていることが多い。この日も、雨混じりの強い風が吹いていました。火山口を一周する「お鉢巡り」もできますが、強風で飛ばされないよう注意が必要。足場も悪くて素人では危険です。押すと写真が出ます。

八丈島の緑の火口。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
緑に覆われた八丈富士の火口。

 ◆八丈富士の火口も覗いてきました。頂上には小さな祠(ほこら)が祭ってありました。八丈富士の頂上は、いつも強い西風が吹き、雨がよく降るため、大きな樹木は育っていません。湧き出る水も渓流も見あたりませんでした。その代わり、湿度に強い草が多く生えていました。押すと写真が出ます。

 ◆火口のなかも、長いあいだ噴火していないため、こうした緑で覆われています。同じ伊豆諸島にある伊豆大島の三原山は、火山活動が活発なため、草一本、生えていませんでした。写真は、火口のなかを覗き込んだものです。登山の技量が高い人は、火口のなかに降りられるそうです。ぽっかり空いた断崖絶壁の大きな“穴”で、素人ではとても降りられません(笑)押すと写真が出ます。

八丈富士の中腹にある観光牧場で「八丈島牛乳」を飲む。

 ◆八丈島は、酪農に力を入れています。八丈富士の中腹にある観光牧場では、八丈島産の牛乳やアイスクリームを食べることができます。また、地元のスーパーでは、同じく八丈島産のバターが売っています。伊豆大島でも、「大島バター」を売っていました。濃厚で、とてもおいしいバターです。雨が多いためか、気がついたら、カタツムリが自転車によじ登っていました(笑)押すと写真が出ます。

 ◆観光牧場から、八丈島空港の方向を見下ろした写真です。雲の下に、海が見え、その向こうには、八丈島のもうひとつの大きな山である三原山(伊豆大島の三原山じゃないよ)が見えます。運良く晴れ渡ったときは、とても見晴らしのよい牧場です。また、海洋性気候の八丈島は、空気の感触が違います。押すと写真が出ます。


美しい海と温泉。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
八丈島の海はとても美しい。

 右の写真は、八丈島から見える太平洋を写したものです。海は格別に美しいものの、流れが速いのが難点。黒潮の流れのド真ん中に位置する八丈島は、まるで“大きな川に浮かぶ中州”のようです。また、砂浜も少なく、もし、素人が浮き輪をつけて海に出たとしたら、海流の流れの速さによって、海岸の鋭い岩場に叩き付けられるか、遙か遠くに流されてしまうことも考えられます。それより、海を見ていると“流れている”のが、とてもよく分かるので、怖くて海に入ろうとは思わないと思います。

 ◆でも、海水浴は、十分に楽しめます。入り江のなかは、海流もないので、美しい海を堪能できます。泳げない私も、ちょっとだけ、海に入りました。押すと写真が出ます。

温泉も充実しています。

 ◆八丈島で欠かせないのが、温泉です。さすがに、火山島だけあり、島のあちこちに温泉が湧き出て、みなよく整備されています。(1)有料で男女別(裸)。(2)無料または低料金で男女別(裸)。(3)そして、無料で混浴(水着着用)など、種類も豊富です。わたしは、(3)の水着で混浴方式の温泉に行きました。八丈島には、めったに川がないのですが、この温泉の裏手には、小さな瀧がありました。押すと写真が出ます。

 ◆地元のおじちゃんたちが、水着で入浴していらっしゃるところに、おじゃましました。おじちゃんたちは、一日に何度も入浴しにくるとのことです。屋根が着いた露天風呂(?)形式で、お湯はけっこう熱かったです。でも、浴槽の縁に腰をかけると、すぐ向こうには勢いよく水が流れ落ちる瀧があり、とても涼しく感じました。自転車で汗をかいて、開放式温泉でも汗をかく。最高ですね(笑)押すと写真が出ます。

 ◆温泉巡りは自転車が最適だと思います。汗をかいたあとのお風呂は、また格別です。ところで、自転車が走るうえで欠かせない道路についてですが、八丈島の道路は全般的に、とてもよく整備されています。車の交通量も、幹線道路から外れると、まばらです。写真は、八丈富士の裾野をぐるりと巡る道路の状態です。全島、だいたいこのような高品質の道路が続きます。押すと写真が出ます。

 ◆八丈島の道路〜その2〜。八丈島空港付近から、まっすぐに海岸まで延びる道路。押すと写真が出ます。


アロエ園とイルカの群れ。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
アロエ園。

 ◆八丈島には、大きな「アロエ園」があります。その名の通り、アロエが山肌一面に植えてあります。1月は、アロエの美しい赤い花が咲きます。でも、八丈島の冬は、海からの暴風が吹き荒れる日が多いので注意が必要です。強風のなかを自転車で進むという、ある意味、トレーニングには最適かも知れませんが。体感温度は、東京と変わらないくらい寒いそうなので、厚手の防寒着も忘れずに。押すと写真が出ます。

 ◆アロエ園〜その2〜。押すと写真が出ます。

 ◆夏の八丈島は、誰でも楽しめる巨大な遊園地のようです。毎年8月には、「八丈島納涼花火大会」が底土港で開かれます。まず、演歌歌手が、島の人々に島歌っぽい歌を中心に聞かせてくれます。近所の民宿が自慢の料理を持ち寄って開いた夜店もたくさん軒を並べます。演歌の公演が一通り終わると、いよいよ花火です。約600発の花火が、満点の星空に大輪の花を咲かせます。とても幻想的で、一度見たら忘れられない美しさです。風呂上がり、恋人といっしょに、真夏の夜の潮風に吹かれながら、星空に散る花火を見るなんて、ロマンスです。ロマンス! この写真では、美しさの億万分の1も伝えられないのが残念です。押すと写真が出ます。

最終日。遠ざかる八丈島。さようなら美しい島。また来るね。

 帰りは、底土港を朝10時に出る東海汽船に乗りました。東京に着くのは夜21時ごろです。帰りの船も満員で、わたしは、甲板の上で、ゴロゴロすることにしました。甲板の上は、ちょっとした日除けがついていて、その下で寝ころぶと、海の風に冷やされて、涼しく感じます。八丈島で遊び疲れたこともあり、横になると、すぐに寝てしまうほど心地よい。

 ◆うとうとしていると、船内放送で船長が「左舷前方にイルカの群れが通ります」とアナウンスしてくれました。ちょうど三宅島の横を通ったときでした。慌てて飛び起きて撮った写真がこれです。イルカの背中がちょっとだけ写っています。押すと写真が出ます。

 ◆イルカの群れ〜その2〜押すと写真が出ます。

 ◆三宅島の写真です。本来の東海汽船の航路上では、三宅島に寄港します。しかし、写真(02年8月撮影)でも分かるように、火山性のガスが山頂から出ているため、寄港できませんでした。わたしは、まだ三宅島に行ったことがありません。一日も早く、島の方々が家に帰れるようになり、わたしも自転車で三宅島を走ってみたいと願っています。押すと写真が出ます。


あとがき。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
島の民宿のお料理。お宿は、毎日、新鮮なお刺身をご馳走してくれました。アシタバのお蕎麦も、美味しかった!

 今は、03年8月。わたしのウェブにも、夏っぽいコンテンツが欲しいと思い、昨年8月に行った八丈島の写真を引っ張り出してみました。こうやって、去年の写真を整理していると、意外な事実が判明しました(ちょっとオーバー)。それは、笑顔が少ないんです。専属カメラマンの腕が悪いというのも原因なんですが(カメラマン、変えようかなぁ。嘘)、わたしの笑顔も少ないように思います。

 八丈島に行ったときは、まだ、自転車に乗りはじめて半年弱のときでした。とても緊張していたのを覚えています。何段も変速があるような自転車に乗り慣れずに、なかなか思うように運転できませんでした。これも、緊張した表情になってしまった原因のひとつのように思います。

 実は、5日間の滞在のうち、4日目の夜にパンクを起こしてしまいました。お宿で夕ご飯をいただいていると、自転車が置いてある玄関の方で「パン」という音がしました。急いで見に行くと、パンクしていました。その夜、新しいチューブに交換してみました。でも、5分とたたないうちに、その新しいチューブが無惨にも、またパンクしてしまいました。それから、もう1本の最後の予備チューブと交換しても、残念ながら、結果は同じでした。

 あとから分かったことなのですが、自転車のタイヤには、リムの穴(スポークの固定ボルト)でチューブがパンクを起こさないように保護用のゴム製ベルトがリムに巻いてあります。この保護ベルトが破れていたのです。わたしは、タイヤの裏側の異物を探すことばかりに気を取られてしまい、リムの保護ベルトまで気が回りませんでした。当時は、そんなことも知らなかったんです。とても情けなくて恥ずかしいです。

 ◆今は、このときの“保護ベルト事件”が教訓となり、リムには、布製の保護ベルトと、強化ゴム系の保護ベルトとを、二重にして巻き付けています。こうするようになってからは、リムの穴が原因でパンクを起こすことは、一切なくなりました。ちなみに、八丈島最終日の5日目は、自転車に乗れなかったので、レンタカーに乗りました。そのときの写真です。なぜか、これも緊張した面持ち。(爆)押すと写真が出ます。



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