| 大草原地帯。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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2005年初秋、荒川サイクリングロード(CR)の上流側始点から約70キロメートルの区間を自転車で走りました。わたしが普段走り慣れている東京西部の多摩川に比べて、東京東部にある荒川はとてつもなく規模が大きい川に感じられました。見渡す限りの広大な河川敷が続いていて、まるで大陸の大草原地帯をクルージングしているようです。関東平野の広さを実感しました。 荒川CRの始点はJR高崎線・熊谷駅(埼玉県熊谷市)のすぐ近くにあります。わたしは上流側の始点から自転車のペダルを回し始め、東京地下鉄・北千住駅までの約70キロメートルを走りました。今回初めて走った荒川CRの上流部分には、広大な草原地帯が広がり、飛行場や牧場、畑などが点在していました。競技用オートバイの練習場なども見かけました。自転車を駆って広々とした草原の大地を疾走するのは、ほんとうに気持ちのいいものです。 あまりに河川敷が広いため、途中で何度か道に迷いました。荒川CRの整備状態はまずまずのものですが、必ずしも河川の両側に舗装されたCRが続いているわけではありません。漫然と走っていると、いつの間にか未舗装の道になってしまったり、広い河川敷の中へ迷い込んでしまったりします。わたしは事前に入手した情報やサイクリングのお友だちから教えてもらった道順などを参考にして、河川の右岸と左岸を交互に往き来しながら、何とか北千住駅までたどり着くことができました。 本来は、荒川CR最終地点の東京湾・葛西臨海公園まで行こうかと考えていましたが、道に迷って時間をロスしてしまったため、終点に着く手前で日没になってしまいました。道に迷わず、平均速度をもっと上げることができれば、熊谷駅付近の始点から葛西臨海公園までの終点までの80キロメートル余りを走り切ることも可能だと思います。次回、ぜひチャレンジしてみようと思っています。 | クリックすると拡大します。 |
| 荒川を走るポイント。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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荒川にはたくさんの橋がかかっていますが、わたしはこの中で荒川サイクリングロード(CR)最上流付近の「大芦(おおあし)橋」、中流付近の「上江(かみごう)橋」、下流付近の「笹目(ささめ)橋」の3つの大きな橋に着目しました。JR熊谷駅付近の荒川CRの始点から走り始めたわたしは、まず荒川の左岸(下流を向いて左側)を走り、大芦橋まで差し掛かったところで右岸(下流を向いて右側)へ渡りました。 河川沿いのCRは、両岸とも良好に整備されているとは限らないため、どの橋で、どちら側に渡るのかがとても重要になってきます。普段、よく走っている多摩川CRでも、右岸と左岸をタイミングよく往き来していますし、橋の場所や名前を覚えておくことで、自分が今どのあたりを走っているのか、おおよその見当が付けられるようになります。 荒川CRの始点から大芦橋までは、一応CRのように整備されていますが、実際には地元の方のクルマがよく通るため、純粋なCRではありません。これに対して、大芦橋から右岸に渡ったところにあるCRは車止めがしっかりしていて、自転車しか通れないようになっています。大芦橋はJR高崎線・吹上駅から2キロメートル弱しか離れていませんので、荒川CRの上流から走るときは吹上駅から大芦橋を渡って直接、荒川右岸に入るが分かりやすいかも知れません。 大芦橋から上江橋までの25キロメートル弱の区間は荒川右岸を走り、上江橋で左岸に渡ります。左岸をそのまま15キロメートルほど進むと笹目橋に着きますので、この橋で再び右岸に渡れば、あとは東京湾の葛西臨海公園までおおよそ右岸のCRを進むことができます。大芦橋と上江橋、笹目橋が荒川CRを走る上で、重要なポイントになりそうです(※)。 ※荒川CRは、さまざまな走行ルートが想定されますが、今回は最も分かりやすいと思われるルートを走りました。
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| 広大な河川敷。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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多摩川、利根川、そして今回の荒川と首都圏3大河川のサイクリングロード(CR)を実際に走ってみて、荒川の河川敷の広さを改めて実感しました。首都圏最大の河川・利根川に匹敵するほどの広さです。その割にはCRから見える荒川の水量は少なく、「普段走っている多摩川の水量と大差ないじゃん」と、不思議に思えるほどです。
ところが、台風シーズンなど雨が多い時期になると、高い堤防を超える勢いで水かさが増すことがあるそうです。河川を管理する国土交通省では今でも堤防の一部を積み増す計画を進めており、荒川は“荒れる川”として知られているとのことです。 大芦橋に差し掛かる少し手前には、「決潰(けっかい)の跡」と刻まれた石碑が建てられていました。1947年の「カスリーン台風」がもたらした大雨により、荒川の濁流が堤防を越えて住宅地などに流れ込んだと記されていました。カスリーン台風では、利根川など他の河川の堤防も決壊しており、およそ2000人の死者・行方不明者を出す未曾有の水害になりました。これが教訓となり、今の広い河川敷と高い堤防を築くことになったそうです。 荒川の広い河川沿いの土地は、さまざまな施設が有効に利用しています。大芦橋から上江橋に向かう途中にある鳥羽井沼(とばいぬま)には、荒川を走る多くの自転車ライダーたちが愛用する売店「ヤジマ」さんがあり、その近くの鳥羽井には江戸時代から明治時代にかけて使われた「船着き場跡」もあります。
さらに進むと本田技研工業グループの本田航空が運営する小型機用の飛行場「ホンダエアポート」があります。わたしは、売店ヤジマさんで焼きそばをいただき、鳥羽井の船着き場跡で昼食用に持参したおにぎりをいただきました。ホンダエアポートでは飛行機の離着陸やスカイダイビングを見学しました。 | クリックすると拡大します。 |
| 鳥羽井沼での録音。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
| ホンダエアポート。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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ホンダエアポートは上江橋の少し上流側にある小型機用の飛行場です。小規模な河川敷の飛行場ですが、他の飛行場とは異なり、飛行機を間近で見られる特徴があります。飛行場は事故やテロを防ぐために飛行場周辺を高い金網で覆ってあることが多く、柵越しに遠くからでしか飛行機を見られません。ホンダエアポートは大きな柵がなく、飛行機の離着陸を滑走路のすぐ横で見ることができます。さらに、お金を支払えば小型機に乗せてもらって都内を周遊できたり、また、上空約4000メートルから落下傘を背中につけて飛び降りるスカイダイビングを体験することもできます。 この日は、天気がよく、風もほとんどなかったため、ホンダエアポートは多くの観光客や家族連れで賑わっていました。小型機で遊覧飛行を楽しむ客や、スカイダイビングに挑戦する客を乗せた飛行機が、次から次へと飛び立っていきます。実は、5年ほど前、わたしもここから小型機に乗って遊覧飛行したことがあります。そのときは確か3万円ほどの費用で、わたしと専属カメラマンの2人を新宿駅上空の空中散歩に連れて行ってもらいました。往復わずか30分弱の飛行でしたが、スリル満点で楽しめました。
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| 上江橋から笹目橋へ。 (◆の段落や写真を押すと音声や拡大写真が見られます) |
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ホンダエアポートを後にしたわたしは、上江橋で荒川左岸へ渡りました。左岸に渡ったところで、オートバイで未舗装の悪路を疾走する競技・モトクロスの練習場があり、多くのモトクロスバイクが土埃を巻き上げながら勢いよく走っていました。左岸をしばらく下ると河川沿いに秋ヶ瀬公園という大きな公園があり、この付近では小型のロードバイクの練習場があったり、ラジコンカーの練習場があったりと、さまざまなモータースポーツを楽しむ人たちで賑わっていました。 秋ヶ瀬公園から笹目橋の間には、洪水時などに荒川の流量を調整する人工池・彩湖(さいこ)があるのですが、わたしはここでも迷ってしまいました。彩湖の周囲は公園として整備されていて、秋ヶ瀬公園と同様に、公園の中を自転車で走ることができます。ところが、何を勘違いしたのか、わたしは荒川の堤防沿いの未舗装の道を進んでいまい、時間を大幅にロスしてしまいました。無事、笹目橋に着いたからよかったものの、今度行くときは、間違えずに彩湖の公園の中を走ろうと思いました。 荒川を走っていると、ほんとうに関東平野の広さを実感できます。大芦橋から笹目橋にかけてのサイクリングロード(CR)上流部分は、一面の平野が広がり、目印になるような大きな建物や山がほとんどありません。CRを外れてしまうと、とたんに自分がどこを走っているのか分からなくなってしまうほどです。広い河川敷の中は迷路のように入り組んでいて、地元の方だけが知っているような抜け道や沈下橋(洪水になると水没する小さな橋)が多くあったのも印象的でした。 今回のツーリングで、荒川は大きくて、奥が深いことを知りました。これからも機会ある度に荒川を訪れて、もっともっと荒川のことを理解して、楽しくCRを走ってみたいと思いました。 謝辞:荒川CRの一部区間の情報については、ベテランライダーのJJさんにご協力をいただきました。ありがとうございます。なお、記事内容につきましてはわたしが確認を行っています。JJさんには「があ子のリンク集」で相互リンクを張っていただいています。 |