霧の雁ガ腹摺山(1874m)に登る
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真木小金沢林道を行く。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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03年6月、山梨県の雁ガ腹摺山(標高1874m)に登りました。梅雨の真っ盛りのときでしたので、曇り空に霧がかかっていましたが、雨は降りませんでした。気温は平地では30度くらいと蒸し暑いものの、山頂では20度くらいしかなく、肌寒く感じました。雁ガ腹摺山の地図を右に記しました。地図をクリックすると、大きな地図が見られます。
◆真木小金沢林道(まきこがねざわ)で、標高1560mの高さにある大峠(おおとうげ)まで自転車で登り、そこから雁ガ腹摺山に登りました。大峠からは標高差で約300メートルあり、1時間ほど歩くと山頂に着きます。真木小金沢林道の写真です。
◆この日は、東京駅を朝4時58分に出発する中央線直通総武線高尾行きに乗りました。そのあと、高尾で6時15分高尾発の松本行き普通電車に乗り換えて大月まで行きました。真木小金沢林道は、JR大月駅の前を走る国道20号線を数キロほど甲府方面に走ると「真木交差点」があり、そこから入ることができます。写真は真木小金沢林道の入り口。
◆真木小金沢林道は、途中で奈良子川林道と分岐しています。真木小金沢林道は、すべて舗装されていますが、奈良子川林道は未舗装なうえに、車両通行止めです。徒歩や自転車(マウンテンバイク)なら通れるかも知れませんが、ゲートは常に閉まっているようです。奈良子川林道のゲートの前にて。この時点で、すでに標高約700メートルくらいあり、登ってくるのがたいへんでした。正面の未舗装道路が奈良子川林道で、左に伸びる舗装路が真木小金沢林道です。
奈良子川林道のゲートの前にて。〜その2〜
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1500mの大峠に登る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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◆標高1500メートルを自転車で登るのは、根性が要ります(笑)。真木の交差点から真木小金沢林道の約半分くらいのところまでは、なんとか自転車に乗って登ることができましたが、半分より以降は、ほとんど押して歩きました。延々と押して歩いて、最後の頂上のところだけ自転車に乗ることで自分を慰めました。(涙)
以前、友人が真木小金沢林道より東京寄りを南北に走る国道139号線を松姫峠(標高約1300m)まで自転車で走ったそうですが、やはり同様にきつかったそうです。友人は、筋肉隆々で、最新型のマウンテンバイクを駆るのですが、それでも、部分的に押して歩いたというくらいだそうです。このあたりの山は厳しいということが伺い知れます。
以下の写真は、真木小金沢林道を自転車で登っていくときのものです。最初はけっこう余裕で飛ばしていたのですが、標高およそ700メートルを過ぎたあたりから、疲れてしまいました。朝が早かったこともあり、「まぁ、まだ時間も早いし、ちょっと休憩してもいいかな」と油断。横になったら、ぐっすりと1時間くらい寝てしまいました。
「兎と亀の競争」でたとえれば、典型的な兎型。1時間も寝てしまったので、頭はボーッとして、身体もよく動かないまま、上り坂はどんどんきつくなり、これからあと、ほとんどを押して歩くことになりました(涙)
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行き止まり。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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大峠まで登ったのはいいけれど、なんと目の前には、完全に道を塞いだゲートがありました。林道のゲートは、「車は通れるけれど、不法投棄が多すぎるので、やむを得ず通行止めにする」というケースが多いように思います。このため、林道のゲートの多くは、「とりあえず車が通れなければいい」という、それほど厳格なものではありません。ゲートの横には、歩行者や自転車が通り抜けられる分の隙間があることが多い。
◆でも、今回のゲートは、完全に道を塞いでいて、「絶対に通さないぞ!」という強い意志が感じられました。車はおろか、歩行者ですらも通る隙間はありません。写真は、道を完全に塞いだゲートといっしょに記念撮影したものです。
◆真木小金沢林道は、この大峠を過ぎると、国道139号線との接続点となる小金沢まで下り坂のハズです。しかし、大峠以降、小金沢川の林道は、崖崩れや工事などのため、ここ数年来、1年のほとんどは通行止めになっているという話しを聞きました。また、崖崩れだけでなく、東京電力の水力発電所の大規模な工事のために通行止めになることもあるそうです。
◆通行止めでは、仕方がありません。時間は午後1時すぎ。このままJR中央線の大月駅まで下るのは、まだちょっと時間が早いため、あと標高差で300メートルくらい登ったところにある雁ガ腹摺山に登ることにしました。昔の古い500円紙幣に描かれていた富士山の絵柄は、雁ガ腹摺山の頂上から望んだものだということです。今回は、あいにくの梅雨時で曇っていたため、富士山は見えませんが、登ってみる価値はあると思いました。この写真は雁ガ腹摺山の周辺図です。
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雁ガ腹摺山に登る!(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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◆わたしは、自転車を大峠に停めて、雁ガ腹摺山の登山道に徒歩で入りました。山に入ると、林道からの眺めとは一転して、山の精霊が出てきそうな幽玄な雰囲気になりました。標高1500メートルになると、生えている植物が違ってきます。詳しい植物の名前や属性などは分かりませんが、わたしのような素人でも、平地に生えている植物とは色や形が変わっているように思いました。
◆この山は、人気スポットのようで、わたし以外にも、おそらく今日だけで数十人単位の登山客が、この道を通っているようです。登山道は、とても分かりやすく、多くの人に踏み固められていました。わたしは登山の知識が乏しく、持っている地図も、登山用ではなく、普通の道路地図なので、とにかく迷ってしまったら一巻の終わりです。
登山道の近くには、湧き水のように透き通った小川がありました。以下が小川の写真です。
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いよいよ頂上!(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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◆左の写真のように、険しい箇所には、木の橋が架けてありました。これだけの木材を、こんな険しい山の奥まで運ぶのは、さぞかしたいへんだったと思います。機械がまったく使えないわけですから、おそらく人の力だけで運んできたのだと思います。
◆雁ガ腹摺山の登山道に入って、まず感じたのは“温度が急に低くなったこと”です。この日は、曇り時々晴れの天気でした。たまに陽光が差す程度でしたので、よけいに寒く感じたというのもあるでしょうけれど、やはり標高1500メートルを超えると、温度は着実に下がります。この日は、上着を持ってきて正解でした。1000メートルを超えるような高い山に登るときは、必ず上着が必要だということを、改めて感じました。
◆頂上に近づくにつれて、だんだんと斜面が急になってきました。気のせいか、周りに生えている木々も、大きな太い木が少なくなり、代わりに細い木が多くなってきました。
◆頂上付近の様子。シダ系の植物が多いような気がします。もし、我が家の庭が、こんな美しかったら、どれほどいいかと思いました。ちなみに、その我が家は、その庭となる空間すらありませんが…。
◆急な崖のような逆を登りきったところが、頂上でした。頂上は見晴らしをよくするためか、木々が伐採してありました。しかし、わたしが登ったときは、霧が立ちこめ、とても見晴らしどころではありませんでしたが、「登頂したんだ」という達成感はありました。
◆頂上にある案内板には、「ここから富士山が見える」と書いてありました。でも、霧がいっぱいで、この日は、残念ながら見えませんでした。こんどは、よく晴れた日に来ようと思いましたが、山の天気は変わりやすく、そんなチャンスは、なかなかないだろうなぁと思いました。とくに富士山がきれいに見えるなんて、たぶん、年に何回かしかないと思う。
◆頂上のちょっとした広場でのわたし。上着に長ズボンの姿でも、さすがに寒いと感じました。
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一気に下山。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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◆霧が立ちこめて、寒かったこともあり、わたしはすぐに下山しました。途中、ツツジみたいな花がきれいに咲いていました。山に自生する植物がつける花は、どれもみな小さく、街中の花屋で売っている大輪の花とは、印象が大きく違います。山の花は、ひっそり、質素に咲いているようでした。
◆かなり下ってきたところで、ちょっと休憩しました。緊張して登ったためか、お腹が空いてしまいました。近くの岩場に腰掛けて、持ってきたお菓子を食べました。
◆通ってきた木の橋も、もう一回渡りました。
◆冷たかった小川も通り過ぎました。
◆林道や県道を走っているだけでは見えてこない山の景色です。
大峠まで戻り、そこから自転車で一気に下りました。
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雁ガ腹摺山の由来。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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◆標高1560メートルの大峠から、麓まで約2時間で下ってきました。大峠までの登りは、昼寝の時間も含めて約6時間かかっていることを考えれば、3分の1の時間という短さです。自転車にとっての下り坂は、ほんとうに快適です。峠まで苦労して自転車で登っても、下り坂に差し掛かると、これまでの疲れが一気に吹き飛んでしまうくらいです。写真は、バランスを取りながら慎重に下る様子。
◆人里の近くまで下ってきたところ。駅までもうすぐです。
◆帰りの電車のなかにて。今日も無事に自転車を楽しむことができました。雁ガ腹摺山さん、ありがとうございます。ちなみに、「雁ガ腹摺山」の名前の由来は、「あまりに山が高くて、空を飛んでいる雁の腹が、山頂に摺(す)りそうだ」ということで、この名前が付いたそうです。意外に、素朴な名前の付け方ですね(笑)
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