野火止用水350年の歴史を走る。
[目次ページへ]  [があ子の自己紹介]  [リンク集]
新座駅から出発。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
今回の走行ルート図です。地図をクリックすると拡大します。

 04年3月、野火止用水を走りました。野火止用水は、西武拝島線と多摩モノレールが交差する「玉川上水駅」から埼玉県・朝霞市の「荒川」までの直線距離約20キロの用水です。この用水を開削したのは今から350年前の江戸時代のことだそうです。

 用水は、玉川上水駅の近くを流れる玉川上水から取水し、荒川方面に流れています。取水口近くの標高は約100メートルで、ここから標高約2メートルの荒川まで、標高差約98メートルをゆっくりと流れています。

今回走ったルートの標高差を示した図です。クリックすると拡大します。カシミール3Dで作成しました。

 わたしは、野火止用水の下流に位置するJR武蔵野線・新座駅(埼玉県・新座市)から出発し、玉川上水駅(東京都・立川市)を目指しました。上流に向かって約100メートルの標高差を登るコースです。

 ◆JR武蔵野線で、北朝霞駅から新座駅に向かう車内で録音しました。「次は、新座、新座です。お出口左側に変わります」という車内放送のあと、「もうすぐ新座に着きます」ということを話しています。ここをクリックしてください。(録音時間18秒、容量145KB、MP3形式)

新座駅の前にて。

 ◆JR武蔵野線には、新宿駅からJR埼京線で北上しました。その際に浮間舟渡駅から戸田公園駅のあいだで荒川を越え、さらに武蔵野線の乗り換えてから、西浦和駅と北朝霞駅のあいだで、もういちど荒川を越えました。そこで、語呂合わせをひとつ。「はるばると、荒川二度越え、新座かな」。ここをクリックしてください。(録音時間7秒、容量58KB、MP3形式)

クリックすると拡大します。
開削350年の野火止用水。
新座駅前で朝食をいただく。
朝食定食とカレーピラフがおいしい。
梅の花が満開だった。

平林寺へ向かう。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
クリックすると拡大します。
平林寺の自転車置き場にて。
境内の梅の花〜その1〜。
境内の梅の花〜その2〜。
平林寺の境内にて。
平林寺の境内にて。

 新座駅から自転車ですぐのところに、美しい武蔵野の樹木が多く境内に保存されていることで有名な平林寺があり、そこへ野火止用水の一部が流れ込んでいます。わたしは、まず、平林寺へ行き、そこから野火止用水を遡(さかのぼ)っていくことにしました。

 平林寺は、代々木公園や小金井公園、光が丘公園くらい広いのですが、入り口がひとつしかないことに驚きました。平林寺の敷地までは、新座駅から自転車で10分ほどのところにあるのですが、そこから入り口までは、さらに10分ほどかかります。

 ◆新座駅から見ると、境内のちょうど反対側に入り口があり、そこまでの道のりは、歩道もとぎれとぎれです。クルマの交通量が多いのに辟易(へきえき)しながら入り口まで回り込み、入場料300円を支払って境内に入れてもらいました。入場券には「人それぞれに生きる場所がある」という趣旨の格言が書いてありました。ここをクリックしてください。押すと写真が出ます。

 なかへ入ると、クルマが通らない、とても静かな庭園みたいな空間が広がっていました。樹木は、よく手入れされ、古い木造の藁葺(わらぶ)き屋根の建築物が点在していました。寺の奥へ行くと昔の有名人などの墓が並んでいました。

 ◆また、高さ5メートルほどの塚がありました。説明書きの看板を見ると、野焼きの延焼具合を、この塚の上から監視していたこともあるそうです。押すと写真が出ます。

 野焼きは農業以外にも、敵の侵入を防ぐためにも有効だったそうです。野火止用水の向こう側に、どんな“敵”がいたのかは分かりませんが、この用水が単なる灌漑(かんがい)用水ではなく、防衛など軍事的な役割も担っていたようです。


境内で録音。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
平林寺境内に池がありました。

 ◆平林寺まで来たところで、家から水筒で持ってきたお水を飲みました。この日は天気がよく、ぽかぽかと暖かかったので、お水がとてもおいしく感じました。そのときの感想を録音しました。「あぁ、お水、おいしい!」。ここをクリックしてください。(録音時間6秒、容量44KB、MP3形式)

 ◆我が家では、簡単な浄水器で濾(こ)したお水をヤカンのなかに入れ、そこに台湾バナナより少し小さめの備長炭(びんちょうたん)を2本くらい入れます。そして一晩おくと、カルキ臭さが抜けて、とてもおいしいお水になります。「炭で(濾過して)つくったお水はおいしい」。ここをクリックしてください。(録音時間5秒、容量41KB、MP3形式)

古いお墓もありました。

 ◆平林寺にちなんで、語呂合わせを考えてみましたが、失敗…。小鳥の鳴く声もいっしょに録音しました。「新座市の、野火止用水… なんだっけ、あっ、そうだそうだ、もう一度やり直し。(録音を)止めて」。ここをクリックしてください。(録音時間16秒、容量130KB、MP3形式)

 ◆いろいろ試行錯誤した結果、いちおう、考えてみましたが、季語もなにもない語呂合わせになってしまいました。「新座市の、野火止用水、平林寺」。ここをクリックしてください。(録音時間7秒、容量60KB、MP3形式)

平林寺の正門前にて。

 野火止用水は、近年、上下水道の整備が進んでからは水が流れていなかったそうです。しかし、350年の歴史的価値が再評価され、野火止用水の再生に取り組む東京都の「清流復活事業」によって、80年代あたりから、水が流れるようになったそうです。

 とはいえ、野火止沿いの開発が急速に進むあいだ、一時期、用水が使われていなかったためか、用水の両側に道路や家屋が迫り、用水がまるで“側溝(そっこう)”や“暗渠(あんきょ)”のようになっているところも一部にありました。


野火止用水を走る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
クリックすると拡大します。
埼玉県指定史跡。
平林寺近くの野火止用水にて。
八坂駅近くの野火止用水。
カモたちといっしょ。
野火止用水の記念碑。

 野火止用水沿いに、自転車や歩行者がゆったり歩ける歩道が整備されているのは、用水全長のうち体感的に約3割程度だと感じました。あとの7割は、歩道が十分になったりしたため、仕方なく、住宅地の中なかなどへ迂回して走りました。

 住宅地を通る道は大回りであったり、行き止まりが多く苦労しましたが、野火止沿いの幹線道路を、トラックやダンプカーといっしょに走るよりは、何倍も快適です。それに、野火止用水という“目印”があるため、住宅街に入り込んでも、すぐ本来の野火止沿いに戻りやすいという利点もあります。

「水ぬるむ、野火止の土手、休む鴨」。野火止用水で休むカモたち。

 野火止沿いに都内へ戻ってくると、徐々に歩道の整備状態がよくなってきました。ただ、ところどころ未舗装の箇所が残されているため、雨上がりはぬかるんで走りにくくなると思われるので注意が必要です。

 ◆野火止用水のカモが何羽か泳いでいました。用水の土手にあがって羽を休めているカモもいます。そこで語呂合わせをひとつ。「水ぬるむ、野火止の土手、休む鴨」。ここをクリックしてください。(録音時間7秒、容量56KB、MP3形式)

野火止用水沿いにて。ぽかぽか暖かくて、つい眠くなってしまいました。

 しばらくすると、野火止用水は、多摩湖と井の頭公園を結ぶ「多摩湖自転車道」と交差します。この交差点は西武多摩湖線・八坂駅(やさかえき)の近くです。多摩湖自転車道を横切ってから、数キロで玉川上水との合流地点(取水口)に着きます。最寄り駅は西武拝島線と多摩モノレールの交差する玉川上水駅です。


玉川上水をのぼる。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
玉川上水に合流する。

 わたしは、玉川上水をさらに上流へのぼる道を走ることにしました。玉川上水駅から直線距離で7キロほど走ると、拝島駅に着きます。この区間は、わたしの通った道が悪かったためか、歩道があったり、なかったりという状態でした。

 ◆玉川上水にちなんで語呂合わせをつくってみました。玉川上水は、貴重なお水を運ぶ用水として大切に守られ、以前は「御上水」(おんじょうすい)と尊敬の気持ちを込めて呼ばれていたそうです。「御上水、つぼみ膨らむ、ネコヤナギ」。ここクリックしてください。(録音時間6秒、容量51KB、MP3形式)

多摩川サイクリングロード沿いのタイ焼き屋「柴舟」さん(昭島市)のおいしいタイ焼きをいただく。

 拝島駅で玉川上水を離れ、西へ下る坂を下ると多摩川に出ます。標高約120メートルの拝島駅から多摩川までは約20メートルほどの標高差を一気に下ります。多摩川に出たあとは、下流に向かって多摩川サイクリングロードを快走し、小田急線・和泉多摩川駅まで走りました。

 その途中、「があ子の自転車ザンマイ」の掲示板でもお馴染みのyone(ヨネ)さんに、偶然、お会いしました。ヨネさんは、多摩川の下流方面からのぼってきて、わたしは上流方面からくだる途中でした。ヨネさんの方から声をかけていただきました。ヨネさん、ありがとうございます。

あつあつのタイ焼き。

 ヨネさんに「多摩川沿いのタイ焼き屋『柴舟』さん、まだ営業していました?」と聞いたところ、「けっこう早く閉店になるから、急いだ方がいいよ」と教えてくれました。わたしは、ヨネさんとわかれたあと、ペダルを急いで回し、滑り込みで、おいしいタイ焼きをいただくことができました。

 ◆この時期、多摩川沿いには、多くの梅の花が咲いていました。多摩川サイクリングロード(略称:多摩サイ)を自転車で軽やかに走る様子を語呂合わせしてみました。「梅林や、望む多摩サイ、軽やかに」。ここをクリックしてください。(録音時間8秒、容量62KB、MP3形式)

多摩川サイクリングロードにて。

 野火止用水、玉川上水、いずれも完璧な歩道や自転車道こそありませんが、用水が目印となって、道に迷いにくい点で助かります。また、用水沿いには、コイやカモなどの動物や、四季折々の表情を見せる樹木や草花がたくさんあり、近くを通る人を楽しませてくれます。

クリックすると拡大します。
走りやすい歩道。
蛍も飼育しているとのこと。
野火止の清流。
玉川上水駅近くの野火止。
美しい梅の花。
多摩サイの夕日。


[目次ページへ]  [があ子の自己紹介]  [リンク集]
前のページに戻ります。

「があ子の自転車ザンマイ」に掲載の記事・写真の無断転載はご遠慮下さい。
Copyright 2003 Gaako Cycling Club. All rights reserved.