| 輪島に向けて出発。(◆の段落か写真をクリックすると拡大写真が見られます) |
|
| 穴水から輪島へのルート図。地図をクリックすると拡大します。 |
能登半島ツーリングの2日目は、漆器で有名な輪島(わじま)へ行きました。輪島は穴水(あなみず)から見て北側の日本海に面したところにあります。穴水からの距離は約20キロです。この日は、午前中が曇りで、午後から晴れるという、まずまずの天気でした。行きは、01年に廃線になった穴水線(のと鉄道)の跡地沿いに走りました。
ここで、わたしが泊まった穴水のお宿について紹介します。穴水駅から歩いて5分という近さで、お宿の看板には「民宿旅館」とありました。民宿なのか、旅館なのか、よく分からない名前ですが、民家を増築・改造したつくりになっていていることや、女将(おかみ)さんが、ひとりできりもりしているところを見ると、民宿ではないかと思います。それに、1泊2食付きの宿泊料も約7000円と民宿並みの料金でした。
|
| 旅館のような立派な民宿に泊まりました。 |
しかし、民宿は、女将さんひとりで運営しているため、夕食が遅れると、片づけが遅れてたいへんです。このため、このお宿では、夕食を夜7時半までに終わらせる“規則”がありました。お宿に泊まるとき、この規則に関する注意を聞いていたわたしですが、実は、昨日、能登島から帰るのが、遅くなってしまったのです。
遅れるとき、電話して「済みません。宿に帰るのが7時半になります」と告げたとき、女将さんは「7時半までに食べてもらわないと、他の宿泊者に示しがつかない」と厳しい口調で注意されました。結局、昨晩、帰ったときは、もう夜の7時半過ぎ。大急ぎでごはんを掻き込みました。
|
| 穴水駅前で記念撮影。ここでも「駅前空洞化」が進む。 |
この苦い経験をうけて、今日の輪島ツーリングは、出撃後、どんなことがあっても、午後6時までにはお宿に帰投しなければなりません! きっと、同じ宿に泊まっている青い作業服のおじさんたちも、同じ時間配分で作戦を立てているに違いありません。
輪島まで、片道約20キロ。復路は海沿いを走ったのち、林道などを通るため、倍の40キロくらいになると思います。合計の走行距離が60数キロだとして、平均速度10キロで進めば約6時間、休憩時間が2時間として全体で8時間の行程です。
|
| 県道1号線沿いの空き地で、朝のストレッチ運動をする。 |
この日の、実際の成績は以下の通りでした。計画では約6時間走り、2時間休憩して、約60キロを走りきるというものでした。でも、実際は、約8時間走り、2時間休憩して、約69キロを走るというものでした。平均速度が8.8キロしか出せなかったため、予定より2時間も多く走ることになりました。わたしは、余裕をもって朝8時に穴水のお宿を出発し、帰り着いたのは目標の夕方6時。10時間の活動時間でした。
走行距離 69.25キロ
走行時間 7時間50分
平均速度 8.8キロ
最高速度 53.9キロ
平均速度8.8キロしか出せなかったのは、わたしの体力がないのが最大の原因なのですが、それを除けば、起伏や蛇行が多かったことが挙げられます。走行距離が予定より長かったのも、このためだと思います。急激な勾配はなかったのですが、それでも、長い登り坂や、下り坂がありました。最高速度53.9キロは、長い下り坂で出した速度です。
| 輪島線の廃線跡を走る。(◆の段落か写真をクリックすると拡大写真が見られます) |
|
穴水から輪島までは、県道1号線を走りました。01年まで、この道路と平行して鉄道が走っていましたが、利用客の低迷で廃線になったそうです。
◆この写真は、穴水駅の前で撮った路線図です。写真右側に伸びる鉄道が珠洲へ向かう線路で、上側に伸びる鉄道が、すでに廃線になった輪島へ向かう線路です。地図には、まだ線路が残っていました。 穴水から輪島への鉄道はなくなりましたが、穴水から能登半島の先端に位置する珠洲(すず)への鉄道は、まだ残っています。穴水から珠洲までの鉄道(のと鉄道)の営業距離数は約57キロで、これを鉄道で約1時間半かけて走ります。平均速度は時速約38キロです。 マイカーで、平均速度38キロを維持して、57キロ走るというのは、けっこう辛いものがあると思います。制限速度いっぱいで走っても、田舎道なら、たぶん平均38キロも出ないだろうし、わたしの運転では平均30キロを出すのも至難の業です。 ちなみに、東海道本線で、東京駅から57キロ走ると、だいたい茅ヶ崎駅まで行きます。普通列車に乗ると、茅ヶ崎までは約1時間で行きます。平均速度は時速約57キロ。速い! さすが東海道本線といった感じですが、平均速度38キロの「穴水−珠洲線」も、けっこういけている方だと思います。 ただ、本数が、とても少なく、1日に8往復しかありません。鉄道の営業時間を朝6時から24時までの18時間だとすれば、平均で2時間15分に1本…。 |
| 輪島の朝市を目指す。(◆の段落か写真をクリックすると拡大写真が見られます) |
|
| 輪島の街並み。統一感のある街づくりがされていました。 |
県道1号線は、意外にマイカーやトラックの交通量が多かった。でも、道幅が多少広めにつくってあったため、自転車が走るスペースはありました。わたしは、左側の路側帯を、輪島に向かって走り続けました。途中、緩やかで長い勾配がありましたが、斜度10%を超えるような急な坂道はありませんでした。輪島は、“朝市”が有名です。午前中に輪島に着けば、朝市に間に合うかも知れません。わたしは、力強くペダルを漕ぎました。
|
| 輪島の朝市。でも、着いたのが昼前だったので、お店もまばら(涙)。 |
朝8時に穴水を出て、輪島に着いたのは、結局、昼前の11時半。多少、起伏があったとはいえ、約20キロの道のりを3時間あまりも費やしてしまいました。平均時速は5.7キロ。われながら、恐るべき遅さです。後半、がんばらなければ、とても、夕方6時までに、お宿へ戻れません。
|
| 強い風が吹き付ける日本海。冬になれば、海の波が強風で泡状になって舞い上がり、能登半島に吹き付ける「波の花」という現象が見られるそうです。 |
また、朝市で有名な輪島ですが、わたしが着いたのが昼前と遅かったためか、市街地の人影はまばらでした。市街地を通り抜け、日本海からすぐのところで朝市が立っているのですが、そこでも、人は、それほど多くありませんでした。この日は休日で、本来ならば、観光客で賑わっているはずなのですが、やはり、朝市は、朝に賑わうことが、改めて分かりました。
わたしは、朝市の屋台の片づけをしている店主さんにお願いして、輪島特産の乾燥海苔を2袋買いました。店主のおばさんは、片づけた袋のなかから、ふたたび商品の乾燥海苔を取り出して、わたしに手渡してくれました。営業時間外に来たわたしに、とても丁寧に対応してくれたうえに、定価より、すこし割り引いてくれました。ありがとうございます。乾燥海苔2袋で800円くらいでした。乾燥海苔なら、少し、かさばるけれど、重くないので、自転車でもあまり負担になりません。
| 日本海に沿って走る。(◆の段落か写真をクリックすると拡大写真が見られます) |
|
←左の3枚の写真は、海沿いの県道を走っているところです。海からの風がきつくて、なかなか思うように進めません。 |
| ぐいぐい坂を登る。(◆の段落か写真をクリックすると拡大写真が見られます) |
|
| 県道38号線は、ここから日本海を背にして、山の方向へと向かう。 |
|
| 午前中は曇っていた空も、午後から青空が見え始めました。 |
予想どおり、国道249号線をこえて、県道7号線に入った時点で、おおよそ下り坂になりました。この県道7号線は、きょう午前中に通った県道1号線に通じる道です。県道1号線の、かなり穴水寄りに通じているため、県道7号線を走り終えたら、穴水は、もう目の前です。午後4時をすぎて、太陽が山の向こうに沈んでしまいました。秋冬の日照時間が短かさが身にしみます。陽が沈むと急に寒くなってきました。
能登半島全体で見ると、高い山がほとんどないため、複数の県道が、網の目のようにつくられています。高い山が多い半島であったならば、これほどまでに多くの県道がつくられることもなかったと思います。このため、幹線道路さえ、うまく避ければ、半島全体、自転車にとって、とても走りやすい地形になっていると思います。
次は、「能登空港ポタリング。羽田へ帰る」に続きます。ここをクリック!