台風一過で快晴。大佐渡をぐるりと一周
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台風一過で快晴(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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 渡島2日目は、快晴に恵まれました。前日に接近した台風が、はるか北東へ移動し、それと共に、雨雲を持ち去ってくれたためです。

 わたしは、自転車に乗れるのが楽しみで、日の出前から目が覚めました。最高気温はおよそ30度。微風。東京なら暑苦しく感じる陽気ですが、ここ佐渡島では、心地よい暑さです。汗もそれほど出てきません。佐渡島ツーリングのために買った短めの短パンや、通気性がよいメッシュっぽい生地のティーシャツを着ているせいなのかも知れませんが、やはり、なんと言っても、佐渡島の快適な気候が、気分をすがすがしくしてくれます。

 お宿の朝ご飯をいっぱいたべて、いざ出発です。第一日目は“大佐渡”を一周することにしました。佐渡島は、古代に2つの大きな島が隆起し、そのあいだが平野部として陸地になったと言われています。このため、佐渡島は「大佐渡」と「小佐渡」と呼ばれる大きな山脈がふたつあります。

新穂村の国見荘から、いざ出陣!

 この大きな2つの山脈のあいだに「国中平野」(くになかへいや)と呼ばれる平野部があります。この平野部を活用して、佐渡島の全人口約7万2000人の約9倍の65万人に相当する米を生産しているそうです。つまり、この平野は、水田でいっぱいです。

 わたしは、まず、大佐渡を一周することにしました。大佐渡、小佐渡ともに山の周りを一周する道路がつくってあります。車の交通量も、さほど多くなく、自転車で、とても走りやすい道です。

 ◆国見荘を午前8時に出発しました。国見荘は新穂村にあるため、まず、両津港まで出て、そこから大佐渡の先端に位置する「弾崎灯台」(はじきざきとうだい)と「二ツ亀」(ふたつがめ)を目指しました。二ツ亀は両津市街地から見て、北方の先端部分にあります。押すと写真が出ます。

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 ◆国見荘から両津市街地までは、広域農道を走り、両津市街地からは、県道45号線(佐渡一周線)を走りました。車の交通量は、とても少なく、快適でした。また、両津市街地から大佐渡先端にある二ツ亀までの県道45号線は、海岸沿いの道にしては平坦で驚きました。ほとんど起伏がありません。押すと写真が出ます。

 ◆さらに、日本海側から西風が吹き付けたとしても、位置的に大佐渡山脈の影になっているために、風の勢いが大幅に弱められ、風の影響を受けにくい利点もあります。押すと写真が出ます。

 ◆両津市街地から二ツ亀までは、直線距離にして約30キロメートル。平均速度10キロ(時速)で進めば、両津市街地から二ツ亀まで約3時間で到着します。舗装状態もよく、自転車でビュンビュンと飛ばすことができます。と、言っても、わたしの巡航速度は時速15〜18キロ程度ですので、速く漕げる人からみれば、とても「ビュンビュン」というわけではないのですけれど。(笑)押すと写真が出ます。

二ツ亀に続く県道45号線。

 ◆この県道45号線で、トライアスロンの選手と思われる“鉄人”が漕ぐ自転車と、何度か擦れ違いました。きっと、この道を使って訓練しているのでしょう。佐渡島のトライアスロン大会は、全国的にとても有名だそうです。押すと写真が出ます。

 ◆わたしが佐渡島を走った翌月に、トライアスロンの大会があるとのことで、このあとも、何度かトライアスロンの選手と思われる鋼のような肉体の人が自転車を漕ぐ姿を見ることができました。押すと写真が出ます。

 ◆このこともあってか、わたしが自転車で走っていると、たまに「トライアスロンの人?」と聞かれました。どう転んでも選手にはなれない、わたしの軟弱な体型を思い、とても恥ずかしい気持ちになりました。(爆)押すと写真が出ます。


二ツ亀に到着。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
青空に浮かぶ白い灯台。

 ◆両津市街地を出てから、なんどか休憩をしながら、予定通り約3時間後の午前11時に、二ツ亀に到着しました。二ツ亀のちょっと手前にある弾崎(はじきざき)の灯台にも立ち寄りました。青空を背景に、白い灯台が、とてもよく映えていました。ギラギラと照りつける太陽と青い空。そして、波打ち際にたつ白い灯台の3つが揃い、わたしは、強く“夏”を印象づけられました。押すと写真が出ます。

 弾崎灯台を過ぎると、「二ツ亀」と「大野亀」という、ふたつの大きなランドマークが現れます。二ツ亀は、大きな岩が2つ並んでいて、まるで巨大な石亀が2匹、並んでいるように見えます。海面に突き出た大きなふたつの石亀までは、歩いて行くことができます。

二ツ亀にある標識。

 ただし、二ツ亀に行くには、潮が引いたときにだけに浮き出てくる砂浜を歩くしかなく、満潮時や波が高いときには、歩いていくのは難しいとのことでした。二ツ亀に向かって延びる砂浜は、佐渡島の数少ない貴重な砂浜のひとつです。しかも、このあたりは、佐渡島でもひときわ海水の透明度が高く美しいことで有名です。このため、夏場は多くの海水浴客で賑わいます。

 ところが、道路や駐車場から砂浜に降りるには、何十メートルもの岩場を歩いて降りなければならないので、ちょっと苦労します。あまりに坂道が急なため、両手に荷物を持ったままでは、転倒しやすくなって、ちょっと危ないかも知れません。

二ツ亀。

 大佐渡の先端を、日本海側に折り返して、しばらく走ると、今度は「大野亀」が見えてきます。大野亀は、二ツ亀とは違い、海面から突き出た岩は、ひとつだけです。また、佐渡島とは、ほぼ陸続きで、大野亀の頂上までは、ちょっとした登山道までつくってあります。蛇や蜂に刺される覚悟さえあれば、誰でも上れるようなっています。

 二ツ亀に差しかかるあたりから、勾配が出てきます。傾斜度は、それほど大きくありませんが、登ったり、下ったりと、海岸線特有の起伏が始まります。また、二ツ亀を過ぎてから、道路が日本海側に面すると、日によって、日本海から吹き付ける西風が強くなることがあるということです。わたしの走った日は、幸い、穏やかな風でした。


大野亀に登る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
大野亀の頂上から二ツ亀を望む。

 大野亀は、高さ推定100メートルくらいの大きな岩の塊(かたまり)です。頂上まで登るのに約30分。降りるのに約20分くらいかかります。頂上は、視界を遮るものはなく、360度、よく見わたせます。鎮守の石灯籠がたっているだけで、転落防止用の柵もありません。少なくとも大野亀の片方は、断崖絶壁です。

 話しによれば、大野亀は、たったひとつの岩でできていているため、このように切り立った絶壁ができるのだそうです。いずれにしても、強風の日は要注意で、もし、崖から落ちても、誰も不思議がらないかも?!

 以下に、美しい大野亀のミニ写真集をつくってみました。写真や文字をクリックすると拡大して見られます。

【美しい大野亀のミニ写真集〜写真や文字をクリックすると拡大します〜】

二ツ亀を過ぎたあたりから、大野亀を望む。 大野亀までは、完成したてのようなきれいな道が続く。 大野亀の手前には、浜辺に小さな民家がありました。
田圃の向こうに見える大野亀。 間近で見る大野亀。けもの道のような登山道が見える。 大野亀のふもとに到着。これから登るぞ。
大野亀を背景にパチリ。 大野亀を背後にして、二ツ亀を望む。 どこまでも青い海。
登山口に立つわたし。 登山道を登り始めるわたし〜その1〜。 登山道を登り始めるわたし〜その2〜。
二ツ亀から大野亀への道が見えた。 やっと頂上。とても高くて少し怖い。 頂上での写真。後ろは断崖絶壁。
頂上から望む海。これから走ることになる海岸線の細い道が見える。 下山して、再び大野亀を望む。あのてっぺんに立ったなんて、ちょっと信じられない。 大野亀を反対側から見る。確かに絶壁。
道路の拡幅工事は、新しい橋をかけることが必須。

 大野亀の近くには、ロッジ風(山小屋風)の茶店がありました。わたしは、大野亀を降りたところで、この茶店で休憩することにしました。入り口に立ったとき、店のなかから「いらっしゃいませ!」との声を期待していたのですが、聞こえてきたのは、「困るなぁ〜。靴に泥をつけたまま、店に入らないで」という男の人の低い声でした。

 確かに、靴に泥はついていたのですが、疲れて休もうという顧客に対する発言ではないですぞ。大野亀という佐渡島の一大観光地にあるロッジ風の茶店なので、登山→汗をかく→喉がかわく→茶店で休むというロジックで、そもそもこの店を構えたのではないのかしら。

大佐渡の日本海側は起伏が激しい。

 ◆しかし、実際は、登山客の靴についた泥はお断りで、さらに、社員食堂のような完全セルフサービス。代金は前払い。しかも、茶代は安くなく、東京・表参道の高級茶店並み。でも、ちなみに、佐渡島の他の茶店のサービスレベル(SL)は、みなとても高くて親切です。押すと写真が出ます。

 ◆大野亀をあとにして、日本海を右手に見ながら、佐渡島を南方向に走りました。道は、だんだん細くなってきました。わたしが一周しようとしている大佐渡一周道路は、部分的な拡幅工事は済んでいるものの、多くは昔のままの細い道です。道幅を広くするためには、新しく橋やトンネルをつくらなければならないため、おいそれと拡幅を実現できるようなものではないようです。押すと写真が出ます。


飲料水がなくなる。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
一日に何本か走る乗り合いバス。

 ◆細い道をくねくねと走っているうちに、持っていた飲料水を飲み干してしまいました。お宿にしている国見荘まで帰り着くには、あと30キロメートルほど走らなければならない地点だったため、どこかで飲料水を補給する必要が出てきました。押すと写真が出ます。

 ◆手持ちの水は、ひとり2.5リットルで、決して少ない量ではないのですが、雲ひとつない太陽の下で自転車を漕ぐと、このくらいの水は、すぐに消費してしまいます。押すと写真が出ます。

 困ってしまい、日陰で休憩しながら、飲料水のことを考えていると、通りすがりの農家のおばさんが、「あんた、どこから来たの?」と声をかけてくれました。わたしが、空になったペットボトル(水筒)を持っているのを見て、「山の水でよかったら、うちにあるから、勝手に汲(く)んでいってくれ」と言ってくれました。

海沿いの小さな集落。

 さらに、手下げ鞄のなかから、300ミリリットルくらいの小さなペットボトルを出して、「うちでつくった梅酒だよ。ひと口、飲んでいきな」と、分けてくれました。おばさんは、午後の農作業で、「梅酒を飲みながら野良仕事をすると、熱射病になりにくい」と朗らかに話していました。自家製の梅酒は、とってもコクがあり、おいしかった。おばさん、ありがとうございます。

 ◆途中、ひまわり畑を見ました。押すと写真が出ます。

 ◆午後の遅い時間、太陽は日本海に傾く。押すと写真が出ます。

 ◆おばさんのご自宅から、飲料水をいただき、無事に国見荘まで帰り着くことができました。おばさんが、わたしの水がなくなっていることを、すぐに見抜き、水をわけてくれて、とてもうれしかった。人の肌のぬくもりを感じた日でした。押すと写真が出ます。

 次は、「曇り空のなかで、小佐渡を半周する」に続きます。ここをクリック!



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