激坂のドンデン山に登り、東京に帰る。
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いよいよ、佐渡島旅行の最終日!(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
地図をクリックすると拡大します。

 いよいよ佐渡島旅行の最終日が来てしまいました。夕方の17時30分(午後5時半)には、両津港から新潟行きジェットフォイル(水中翼船)に乗らなければなりません。あまり、冒険せず、乗船時間までに、着実に両津港まで戻ってくれるルートを選びました。

 そのルートとは、「ドンデン山に登る」ルートです。ドンデン山とは、大佐渡山脈の山のひとつで、1000メートル弱の山です。地図上には、「ドンデン高原」とか、「どんでん高原」とか書いてあるのですが、お宿の人に聞いたら、「地元では、一般的にドンデン山」と呼ばれているそうです。

 ドンデン山の頂上付近には、大きな放牧場やキャンプ場などの施設があります。わたしが登ったときは、放牧場はありましたが、キャンプ場までは濃霧のために行けませんでした。

登れば登るほど見晴らしがよくなる。

 お宿で、朝ご飯を食べて、朝8時に出発しました。新穂村から両津港まで出たあと、県道45号線から県道81号線に入り、そのままドンデン山の登山ルートに入りました。

 天気は、曇り時々晴れ。気温は25度くらいと、夏にしては、それほど暑くありませんでした。

 ◆ドンデン山の魅力は、なんといっても、見晴らしがよいことです。大佐渡山脈は、全般的に山が険しく、自転車が登れる箇所も限られています。しかし、ドンデン山は、なんとか、自転車で登れて、なおかつ、見晴らしもいい。車の量も、多くありません。押すと写真が出ます。

国中平野が一望できる。

 大佐渡山脈を越える山道で、もうひとつ有名なのが、佐渡金山に抜ける「大佐渡スカイライン」(県道463号線)があります。大佐渡スカイラインは、両津市など佐渡島中心部から見晴らしのよい展望台「白雲台」(峠)を越えて佐渡金山に通じています。

 このため、観光バスの定期路線になっているうえ、マイカーの量が、とても多い。道が狭いうえに、観光バスやマイカーが、けっこうなスピードで走ります。

 なおかつ、観光バスとマイカー、あるいは観光バスどうしが擦れ違うときは、道幅いっぱいの面積を占領するため、万が一、そこに自転車が挟まったら、けっこう危険かも知れません。


傾斜10%以上の登り坂が続く(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
◆ドンデン山を全力で登る。
◆でも、そうとう厳しい登り坂。
◆もう、体力続きません… (涙)

 ◆この点、ドンデン山に登るルートは、まず、道幅が狭すぎて、観光バスが通れません。マイクロバスでも、厳しいかも知れません。一応、全線舗装されているため、マイカーだったら、なんとか通れますが、通常の速度での擦れ違いは困難です。押すと写真が出ます。

 ◆このため、自転車でのんびり走るには、とても、いい環境だと思います。ただ、ちょっと、坂道が厳しい。ドンデン山の中腹あたりまでは、比較的なだらかな坂道(斜度10%未満)が続き、快適なのですが、それ以降は、急に坂道がきつくなります。押すと写真が出ます。

 ◆頂上に向かって、ほとんど「壁」に近い箇所もありました。中腹より上は、冬季の凍結による滑り止めのためか、路面に円形の溝が無数につけてあり、わたしの細いタイヤ(23ミリ)では、とても走りにくい状態でした。押すと写真が出ます。

 中腹を過ぎても、できるだけ自転車の乗ったまま坂道を登ろうとしました。しかし、斜度10%を越えて、いよいよ“激坂”に差し掛かったあたりからは、自転車を降り、押して歩かざるを得ませんでした。

 ◆ドンデン山を登っていく途中で見えてくる景色は、これまでの佐渡滞在期間中、最高に眺めのよいものでした。両津港にある加茂湖(海水)や、向こう側の小佐渡山脈、さらには両津湾の反対側にある真木湾まで、よく見えました。押すと写真が出ます。

 ◆頂上付近は、放牧場になっていました。牧場には柵がなく、牛が放し飼いになっていました。わたしが見た牛は、ぜんぶで10頭くらい。みんな、黙々と草をむしっていました。押すと写真が出ます。


頂上に近づくにつれ、坂道がきつくなる。

 ◆わたしは、前日のテレビニュース番組で、新潟県内で開かれた荒々しい「闘牛大会」の映像を見みました。しかし、ここの牛たちは、ニュースの闘牛とは似ても似つかず、とても牧歌的な雰囲気に包まれていました。押すと写真が出ます。

 ◆でも、牛は、テレビで見るより、迫力があり、大きく感じました。近づくと、牛と目が合い、わたし自身が、たまに牛のお肉を食べているという後ろめたさと、牛の頭から突き出た角とが相まって、少し恐怖を覚えました。押すと写真が出ます。

 ◆牧場を過ぎたあたりから、雲が出てきました。もともと、ドンデン山は、雲がかかることが多いうえに、この日は、全体的に曇天だったため、視界が極端に悪くなってきました。押すと写真が出ます。


いよいよ頂上。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
頂上付近の激坂。自転車を押して歩く。写真をクリックすると拡大します。
ドンデン山の頂上に着く。

 ドンデン山は、1000メートル弱の、それほど高くない山なのですが、日本海の海面上に突き出た立地条件のため、海洋性気候の影響を受けやすく、雲がかかることが多いそうです。

 頂上に着いたときは、視界10メートルくらいまで悪くなりました。あたりは真っ白。まるで豆腐でできた壁を見ているようでした。晴れた日のドンデン山の頂上から、眼下に国中平野が広がり、その両側に両津湾と真野湾。正面に小佐渡山脈と、島全体が見わたせるそうです。

 ◆わたしは、頂上でお菓子を食べました。頂上は、とても寒く、気温15度ほどしかなかったように思います。豆腐の壁のような雲は、いっこうに薄まることもなく停滞しているため、わたしは、頂上からの眺めをあきらめて、下山することにしました。押すと写真が出ます。

 両津市街地から、ドンデン山頂上まで、およそ5時間ほどかけて登ってきたのですが、降りるときは、おそらく1時間ほどしかかからないと思います。途中、起伏があれば別ですが、一貫した登り坂であったため、下るときは、一気に走り抜けられるはずです。

頂上から一気に坂道を下る。写真をクリックすると拡大します。

 わたしは、体重を、おもいっきり自転車の後ろ側に偏らせて、傾斜度10%を越える下り坂を、走り始めました。

 これだけの傾斜度があると、ちょっとブレーキをかけただけで、すぐに前転してしまいます。もともと、自転車は、その構造上、重心が前寄りであるため、意識的に重心を後ろに寄らせる必要があります。右側の下り坂の連続写真は、体重を後ろに寄せた姿勢にした(つもりの)様子です。(笑)

 ◆目算通り、1時間ほどで山をおりることができました。平地までくれば、両津港まで、あと少しです。今は、15時(午後3時)すぎ。夕方17時30分の新潟行きジェットフォイルの出発時間まで、まだ2時間近くの余裕があります。わたしは、ゆっくり両津港まで、自転車を漕ぎ、そこで、自転車を分解して、袋詰めにしました。押すと写真が出ます。

 ◆わたしは、あらかじめ予約しておいたジェットフォイルの切符を窓口で購入しました。佐渡島に来るときの巨大なフェリー(おけさ丸)は、あまりに船体が大きいため、予約を必要としません。「これまで、乗り切れなかったことはない」からだそうです。しかし、ジェットフォイルは小さいため、座席予約が必要です。この写真の上2枚はフェリーの切符で、下1枚はジェットフォイルの切符です。フェリーの手荷物とは、輪行する自転車のことです。押すと写真が出ます。

ジェットフォイルで新潟港に着く。

 大型フェリーで新潟港から両津港まで来たときは、約2時間かかりましたが、ジェットフォイルで両津港から新潟港まで移動すると約1時間ほどしかかかりません。ジェットフォイルの最高速度は時速約80キロまで達します。港に停泊しているときのジェットフォイルは、ふつうの小船のように、よく揺れるのですが、航行を始め、水中翼で浮上しはじめると、おどろくほど波の影響を受けにくくなります。水中翼で、水面ぎりぎりを“飛ぶ”といった感じです。

 ◆この写真は、佐渡島・両津港を離れて、速度をあげていくジェットフォイルの船内から撮りました。後ろに見える陸地が佐渡島です。押すと写真が出ます。

 ◆新潟港に着く寸前のジェットフォイルの窓からの写真です。佐渡島がある日本海方面に夕日が沈んでいきます。曇りがちの一日でしたが、最後の最後で、美しい夕日を見ることができました。押すと写真が出ます。

 ◆新潟港に着いたジェットフォイルの写真です。東京の伊豆大島に行く東海汽船のジェットフォイルは、少し波が出ただけで欠航してしまうのに加え、「船内が狭いから」という理由で、袋に入れた自転車すらも乗せてくれません。わたしは、これまで「ジェットフォイルは、使い物にならないなぁ」という印象が強かったのですが、佐渡汽船のジェットフォイルは、なかなか、どうして使い物になるので、おどろきました。自転車も乗せられるし。(笑)押すと写真が出ます。

 最後に、佐渡島の感想をひとつ。佐渡島は、首都圏から気軽に行ける島であるばかりか、自転車で走る人にとっては、まるで楽園だと思いました。新幹線もあるし、佐渡汽船の水上交通も、とてもよく発達しています。秋冬は寒いでしょうけれど、春夏は、いい感じで走れると思います。それに、佐渡島の歴史の深さにも、驚かされること間違いなしです。興味のある人は、新潟交通佐渡の観光バスに乗ってみるのもおもしろいと思います。

 次は、「番外編:本降りの雨。観光バスで金山を見学」に続きます。ここをクリック!



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