番外編:本降りの雨。観光バスで金山を見学。
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新潟交通佐渡の観光バスに乗る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
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 佐渡島滞在中、1日だけ、本降りの雨に見舞われました。降水確率100%。どう転んでも雨はやみそうにありません。そこで、わたしは、自転車に乗るのをお休みして、観光バスに乗ることにしました。佐渡島は、日本有数の観光地だけあって、島内の景勝地や名所旧跡に向かう観光バス網が、とてもよく発達しています。

 わたしは、佐渡金山(さどきんざん)を巡る観光バスの半日コースを電話で予約しました。お宿から、最寄りのバス停に行き、そこで約40分、路線バスを待ってから、そのバスで両津港に向かいました。両津港にある新潟交通佐渡の切符売り場で、予約した切符を4500円で購入しました。

 ◆お宿の近くから、両津港行きの路線バスを待つわたし。押すと写真が出ます。

 ◆県道65号線で、両津港に向かう路線バスにて。押すと写真が出ます。

大型バス3台で、いざ、佐渡観光。

 ◆今回の観光バス4500円の料金のなかに、これから観光に行く佐渡金山と尖閣湾の入場料が含まれてます。この写真の上から「観光バスの乗車券」「佐渡金山の入場券」「尖閣湾の入場券」です。それぞれ、思い出が残るよう、デザインが工夫されています。すべて込みでの4500円は、とてもお得感があります。押すと写真が出ます。

 ◆値段も手頃で、午後からの佐渡金山半日コースとあって、人気が高く、もう少しで乗り切れないところでした。バス会社では、バスを増強し、大型バス3台で、佐渡金山に向かう体制をつくっているのですが、それでも、お客さんでいっぱいです。この写真は、わたしが乗る観光バスといっしょに撮ったものです。すぐ後ろには、佐渡汽船の大型フェリー「おけさ丸」が写っています。押すと写真が出ます。

バスガイドさんが、観光案内や民話、民謡で乗客を楽しませてくれます。

 観光バスは、両津港を出発し、国道350号線に入りました。その後、佐渡スカイラインを経て、有名な佐渡金山へ向かいます。佐渡金山とは、およそ400年あまりの歴史がある金の鉱山です。江戸時代の初期から、本格的な金の採掘が始まり、1989年に閉山するまで、累計78トンもの金を産出した実績を持っているそうです。

 それぞれの観光バスには、ひとりずつバスガイドさんが付き添ってくれます。驚いたのは、ガイドさんのサービスレベルの高さです。自転車で走るだけでは、知り得なかっただろう佐渡島に関するさまざまな情報を教えてくれました。この話しが、聞いていて、とてもおもしろい。さすがプロです。常に観光客の関心を惹きつける話題を提供し、客を退屈させません。


快適な大型バスの旅。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
大型観光バスで佐渡スカイラインを走る。

 快適な大型バスに揺られていると、どうしても眠くなってしまいます。バスガイドさんは、眠りそうな人を見つけると、「はいっ! そこ、寝ないでね」と、優しい指摘を入れてくれます。それでも、ふかふかの座席に身体をうずめていると、眠気が大挙して襲ってきます。しかも、この日は雨。見通しが悪く、薄暗いので、視覚的な刺激も少ない。どうしよう…。

 そう思っていたときに、ガイドさんは、ひとくちで食べられるお餅を、乗客全員に配ってくれました。このお餅は、佐渡交通の系列会社が生産しているものです。つまりは、乗客に試食してもらい、バスを降りたときにお土産として買ってもらう施策なんですが、これが、目覚ましにちょうどいい。しかも、おいしい。

ガイドさんがくれた朱鷺の置きもの。

 現に、観光ツアーが終わったあと、乗客のみなさん、けっこう、このお餅を買っていました。眠気覚ましの効果に加えて、実利も得られるという一挙両得の施策です。

 また、ガイドさんは、今回の観光ツアーの記念にと、乗客全員に、朱鷺(とき)の置きものをくれました。2羽の朱鷺が並んだ、とてもかわいいもので、ひと目で気に入りました。さらに、これから行く、佐渡金山や尖閣湾の入場料も、観光バスに含まれており、現地では、フリーパスで入場できるのも便利で、気に入りました。

 観光バスは、佐渡スカイラインを、ぐいぐいと登っていきます。ガイドさんは、佐渡島の方言を実演してくれたり、佐渡島に伝わる民謡を歌ってくれたりと、常に、乗客を楽しませてくれます。バスのなかは、和気藹々として雰囲気で、笑い声が絶えません。

佐渡スカイラインの峠にある展望台「白雲台」にて。

 でも、窓の外を見ると、この佐渡スカイラインは、車の交通量が多いうえ、わたしが乗っているような大型観光バスが頻繁に通っているとこが分かりました。ここを自転車で走ると、車におびえながら走ることになるかも知れません。道幅が狭く、急な坂道が、蛇行しながら続きます。自転車が、のんびり走にくい状況だと思いました。

 観光バスは、佐渡スカイラインの峠にある展望台「白雲台」に立ち寄りました。雨天の白雲台は、とても寒かった。暖かい観光バスから、白雲台に出ると、5分もたたないうちに、身体が冷えてしまうくらいです。

 峠をすぎて、日本海側へ坂道を下ったところに、佐渡金山があります。佐渡金山には、たくさんの坑道がありました。

佐渡金山の坑道のなか。江戸時代の採掘現場の様子が再現されています。

 ◆金山は、外から見ると、ごく普通の山に見えます。しかし、その中には、金の成分が、筋のような「金脈」として岩のなかに入り込んでいるのです。江戸時代の人は、手作業で山を掘り、金脈を見つけてきたそうです。金脈は、主に白色をした“石英”のなかに溶け込んでいて、この石英を掘り出して、精製すると金が出てくるとのことです。押すと写真が出ます。

 わたしは、金山のなかに、金塊が、「あんパン」の餡子(あんこ)のように、そのままの形で詰まっているのかと思っていたのですが、どうやら違うようです。

 ◆金山には、石英を掘り出した縦穴、横穴が無数にあり、総延長は400キロメールにも達するそうです。金脈は、巨大な岩のなかに、まるで木の枝ように埋まっていて、この“筋”を掘り進む作業を繰り返していたとのことです。江戸時代は、これらの作業が、すべて手作業でおこなわれていたというのだから、ほんとうに驚きです。この写真は、まるで蟻の巣のように掘られた坑道の模型を撮ったものです。押すと写真が出ます。


佐渡金山に入る。(◆の段落か写真をクリックすると写真が見られます)
尖閣湾にて。「お光」とは、佐渡民話のなかに登場する女性の名前。

 今は、主な坑道の一部をコンクリートで固め、安全性を高めたうえで、一般に公開しています。そのなかには、江戸時代に鉱山内で働いていた人々を、ロウ人形で再現しています。ロウ人形は、からくり人形のように動き、当時、話されていただろう労働者や官吏たちの会話を、音声で聞けるようになっています。

 ◆佐渡金山を出たあと、観光バスは尖閣湾に向かいました。尖閣湾は、切り立った岩に囲まれた美しい入り江です。海の透明度が高く、佐渡金山に次ぐ観光地になっています。押すと写真が出ます。

 ◆尖閣湾の写真〜その2〜押すと写真が出ます。

尖閣湾にて。遊覧船もあります。

 その後、バスは、乗客の泊まっているホテルや民宿の近くに、それぞれの乗客を降ろしながら両津港に向かいました。バスの帰路沿線に宿泊していない乗客や、新潟港へ帰る乗客などは、両津港まで、そのままバスに乗っていきます。わたしは、たまたま、帰路沿線に泊まっていたため、お宿の近くで降ろしてもらいました。

 あいにくの雨天でしたが、バスガイドさんの楽しいお話しで、とても楽しい一日をすごすことができました。観光バスは、効率よく観光地を巡ることができ、地元のお話しをたくさん聞けて、なおかつ、お値打ちで、いいなぁと思いました。



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