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東京から高知県・宿毛市へ、いざ出発〜第1編〜
四国足摺宇和海国立公園・自転車の旅。【全5編】

のぞみ1号に乗る!(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
東京から宿毛までの経路図

 四国・高知県宿毛(すくも)市には、電車で行きました。新幹線と特急を乗り継いだため、片道(往路)3万円近くかかりました。乗車時間は9時間近くでした。帰りは経費節約のため、電車と夜行バスを乗り継ぎました。片道(復路)2万円弱、乗車時間13時間くらいでした。

 出発の日は、朝4時に起きました。朝6時ちょうど発の東京発「のぞみ1号」に乗るためです。のぞみ1号の車両はJR西日本の500系でした。先の尖った円筒形の新幹線で、新型の700系と比較して車内が狭く、少し圧迫感がある感じがします。ただし、その分、走行速度は速く、営業運転は300キロ(700系は同285キロ)に達するそうです。


朝6時発の「のぞみ1号」

 ◆左の写真は、JR西日本500系です。列車の先頭部分の尖った部分が15メートルもあるそうです。押すと写真が出ます。

 ◆朝が早くて、さすがに朝食を食べる時間がなく、新幹線のなかで食べることにしました。JR系の食品会社・日本レストランエンタープライズの「オーベントー」を食べました。お弁当の原産国は米国で、冷凍して国内に輸送し、販売時点で解凍するため、暖かい弁当が食べられます。数年前まで、新幹線の駅で暖かい弁当が手に入らなかったことを考えれば、それだけでおいしく感じられます。押すと写真が出ます。


座席の後ろに自転車を格納

 自転車は、客室内の最後部座席の後ろ側に置きました。この場所は人気が高く、早くからホームに立って並んでいないと、他の人の荷物で埋まってしまうので注意が必要です。もし、ここが他人の荷物で埋まっていたとしても、全席指定の「のぞみ号」だったら、基本的に“立ち客”がいないため、デッキ(連結部分)に置くことも可能です。

 でも、揺れで自転車が転倒しないようにしなければならません。あと、当然のことですが、通行の邪魔にならないようにしなければならないですし、売店のお姉さんの手押し車が頻繁に通るので、この車の邪魔にならないよう、注意しなければなりません。写真は、自転車を収納したときのものです。


旅の主題は、桃太郎に決定!(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
桃太郎とわたし

 ◆わたしのような普通のOLは、めったなことでは新幹線に乗る機会がありません。このため、新幹線に乗ってからも、ずっとわくわくとして楽しかった。外が見えない通勤用の地下鉄とは違い、窓から風景が見えて、さらに新幹線の速さのために、どんどん後ろへ景色が流れていきました。押すと写真が出ます。

 ◆あっという間の3時間強でした。新幹線は岡山駅へ9時16分に到着しました。わたしは岡山駅で9時32分、岡山発高知行きの「南風1号アンパンマン列車」に乗り換えました。乗り換えのため、駅構内を歩いていると、鉄道警察の詰め所の前に、桃太郎の銅像がありました。押すと写真が出ます。

 小さいとき、ふとしたことから岡山駅構内を通ったことがあります。そのとき、この桃太郎の銅像は、もっと大きかったように覚えていますが、今から見るとけっこう小さく感じました。

 わたしは、毎回の自転車旅行で、なにかひとつテーマを決めるようにしています。そんな大袈裟なものではなくて、ちょっとした軸になるようなものです。今回は、たまたま、桃太郎の手をかざして、遠くを望んでいる銅像の格好が気に入ったため、それをテーマに取り入れることにしました。


アンパンマン列車の南風1号

 ◆南風号は、全車両にアンパンマンの塗装がしてありました。この型の車両は、最前部と最後部のデッキ部分に、少しだけ空間があり、ここに自転車を置くことができます。新幹線と違い、車両そのものが小さいため、よほど自転車を小さく分解しないと、客室内最後部座席の後ろ側におけません。押すと写真が出ます。

 同じ列車に、輪行している人を見かけました。その人の輪行袋は、とても小さくまとまっていました。わたしのような“なんちゃって輪行”とは、ぜんぜん違いました。その人は、ステアリング(ハンドル軸部分)を外して、フロントチューブ(前輪支柱部分)が突き出ないように、きれいに梱包していました。申し訳ありませんが、わたしは突き出ています。(爆)

 わたしのような“超ナマクラ輪行”について、よい子は真似をしないように。


いよいよ四国へ上陸。(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
瀬戸大橋から望む

 南風号は、岡山を出発すると、すぐに瀬戸大橋に差し掛かりました。東京を出たときは雨が降っていたのですが、西へ進むにつれて、徐々に晴れてました。瀬戸大橋からは、たくさんの島が点在する瀬戸内海がよく見えました。

 瀬戸大橋をわたって、しばらく走ると、列車は山の中へと進みました。アンパンマン列車は、四国中央の山間部を縫うようにして走ります。大きく左右に揺れながら、力強く走ります。途中、四国で有名な渓谷、大歩危(おおぼけ)、小歩危(こぼけ)を通りました。切り立った険しい谷間を列車は走りました。


宿毛(すくも)駅の前にて

 終点の高知駅には、11時57分に着きました。岡山駅を9時32分に出ましたから、2時間半近く山の中を揺られたことになります。高知駅では、11時59分の宿毛行き「あしずり3号」に乗り換えて、今日の目的地の宿毛(すくも)へと向かいました。乗り換え時間は、わずか2分。約10キロの自転車を抱えて、駅の連絡橋を駆け足で渡りました。

 宿毛駅には13時54分に着きました。朝5時に家を出てから、宿毛駅に着くまで約9時間近くかかったことになります。

 宿毛駅前で自転車を組み立てて、宿毛湾に面した民宿まで自転車を漕ぎました。

 宿毛駅から自転車を漕ぎ始めて、すぐに東京との違いが分かりました。この日は、少し汗ばむ陽気でしたが、風が爽涼として、すがすがしい。東京の湾岸沿いは、粘っこくて、どことなく臭気を感じる潮風が、身体に絡みついてくる印象なのですが、ここ宿毛は、潮がさらさらと流れるように感じました。


美しい宿毛湾

 民宿がある宿毛湾に着いて驚きました。海が透き通って、輝いているからです。東京湾は、墨汁のような黒い海面に、油がギラギラと不気味な光と悪臭を放っているのですが、宿毛湾の海は元気に泳ぎ回るたくさんの魚がよく見える美しい海です。大小さまざまな船が舫(もや)っていました。

 民宿の女将さんは、この美しい宿毛湾を一望できる部屋を割り当ててくれました。湾の向こうは黒潮が流れる太平洋へ続いており、いわゆる“オーシャンビュー”を5泊分楽しみました。後日、海の宝石のような珊瑚礁も見られる幸運にも恵まれました。

 宿毛の海が、これほどまで透明度が高いとは、予想していませんでした。昨年、八丈島や大島(いずれも伊豆諸島)で見た海は、ここまで透明度が高い印象はありませんでした。きっと、期待しすぎたのが原因だと思います。この点で、四国・高知の海は、大阪湾とつながる瀬戸内海の印象が強かっただけに、その意外性に驚きを覚えました。

 第2編、「標高1064メートル篠山(ささやま)を経て四万十川へ」へ続く。ここをクリックすると、第2編にリンクします。



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