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西海の青い珊瑚礁の海を見る〜第4編〜
四国足摺宇和海国立公園・自転車の旅。【全5編】

3日目も元気に出発!(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
地図をクリックすると拡大します

 ◆四国・宿毛(すくも)を自転車で走るのも3日目になりました。1日目は、宿毛から見て北側に位置する篠山(ささやま)、2日目は、南側の柏島(かしわじま)に行きましたので、3日目は、西側にある西海(にしうみ)へ行きました。左側の地図をクリックすると、拡大図が見られます。押すと写真が出ます。

 ◆天気は穏やかでしたが、夕方から雨が降るという予報が出ていました。このため、朝5時に起きて、昨日より2時間近く早い6時過ぎにお宿を出ました。この写真は、朝出発するときの写真です。押すと写真が出ます。


県道7号線を走る

 ◆今日のコースは、まず海岸線沿いに走る県道7号線を西へ向かいました。海岸線沿いの道路なので、やはり起伏が多い道でしたが、車の交通量が少ないため、のんびりと自分のペースで走れました。押すと写真が出ます。

 ◆どこの地方でも、それぞれの方言があります。ここ宿毛でも、方言はありました。その一端として、県道の道路標識には、「道路にあきかんを捨てたらいけん」と書いてあるのを見つけました。国道だったら、道路標識を方言で表記することは、まずないのでしょうけれど、県道は県の管轄であるため、多少の“地方性”は許されるのでしょうか。(笑)押すと写真が出ます。

 ◆さらに走っていくと、小さな養豚場がありました。豚舎のなかには、豚が休憩していました。わたしは、100グラム100円前後の豚肉の細切れに、いつもお世話になっております。生姜焼きにしてもおいしいし、炒飯のなかにいれてもおいしい。この子たちも、「おいしい」と思われながら、食べられちゃうのでしょう。押すと写真が出ます。


県道7号線の峠から

 ◆県道7号線には、海抜300メートルくらいまで登る峠があります。急な斜面のところもあり、多少、自転車を押して歩いた区間もありましたが、無事、峠まで登ることができました。峠は、とても見晴らしがいい。遠く、向こうの方に、昨日(2日目)に行ってきた柏島(かしわじま)や沖の島(おきのしま)が、うっすらと見えました。「あぁ、昨日は、あんな遠くまで走ったんだぁ〜」と、感慨深くなりました。押すと写真が出ます。

 この峠から、反対側に下ると、深浦漁港に着きます。宿毛から、延々と登ってきたのですが、この峠から深浦漁港までは、まるで「急降下」です。ひょっとしたら瞬間傾斜度15%〜20%くらいあるんじゃないか? と思えてくるほど急でした。「坂を下る」というより、「頭から谷底に突っ込む」って感じでした。ちょっとオーバーかな。(笑)


香ばしい深浦漁港(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
惣川から深浦漁港を望む

 ◆いくつかの村落を通り過ぎたのち、深浦漁港に着きました。活気がある漁村で、村内には、缶詰工場が数軒ありました。恐らく、漁師さんたちが獲ってきた魚のうち、何割かは同じ漁港内で加工し、缶詰として出荷しているのでしょう。漁港内には、鰹節のような香ばしい缶詰のにおいが立ちこめていました。写真は、深浦漁港に流れ込む惣川(そうかわ)で撮ったものです。押すと写真が出ます。

 ◆愛媛県・宇和島の闘牛大会は、全国的に有名とのことですが、ここ深浦漁港の近くでも、年に何回か、闘牛大会の催事があるようです。ポスターが貼ってありました。押すと写真が出ます。

 ◆峠の上から深浦漁港を望む。押すと写真が出ます。


道の駅

 西海までは、ぐねぐねと蛇行する県道と、よく整備された有料道路「西海有料道路」(自転車の通行料は片道50円)の2つのルートがあります。わたしは、思い切って有料道路を走ることにしました。この日は、夕方から雨が降るということなので、少しでも時間を節約したかったからです。

 有料道路の入り口付近に「道の駅」という高速道路における「パーキングエリア」みたいな施設がありました。たぶん、全国の主要な国道には、ドライバーの方々が休めるようにと、休憩施設が設けてあるのだと思います。ここでも、多くのオートバイライダーやスポーツカー、トラックのドライバーさんたちが休んでいました。わたしは、道の駅でアイスクリームを食べました。


景気抜群の西海有料道路(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
西海有料道路から西海半島を望む

 有料道路は、大型ダンプが、地響きを鳴らしながらビュンビュン走っているのではないかと心配して、少し勇気が要りましたが、実際に走ってみると、それほど交通量は多くなくて、ほっとしました。

 それよりも、さすが有料道路だけあって、路面の舗装状態がすごくよかった。いつもはカタカタと振動するわたしの自転車も、ここでは、スーっと滑らかに走りました。

 西海有料道路は、全長約7キロ強で、推定300メートル(海抜)くらいの高度まで登ります。登りきったところが、ほぼ中間地点になっているようです。中間地点から終点の船越(ふなこし)までは、ずっと下り道です。この峠を登りきったところからは、西海の半島がよく見えます。

 ◆写真は、有料道路の頂上から、西海半島の付け根にある小さな漁港を展望したものです。青い海と青い空に挟まれるように、緑の山々が続く、四国の厳しくも美しい景色です。押すと写真が出ます。


船越の遊覧船に乗る

 ◆西海有料道路の頂上から、一気に下り降りてきたわたしは、船越(ふなこし)という小さな漁港に出ました。船越の沖には鹿島(かしま)という小さな島が浮かんでいます。大きな地図がありましたので、写真に撮ってみました。押すと写真が出ます。

 このあたりは、四国のなかでも、とりわけ海が美しいとのことです。透き通る海の底には、珊瑚礁があります。船越の港からは、鹿島に渡る船や、珊瑚礁を見学する遊覧船などの船が出ています。わたしは、まだ自分の目で珊瑚礁をみたことがないので、水中展望室を備えた遊覧船に乗ってみることにしました。


珊瑚礁を見た!(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
西海の珊瑚礁

 ◆料金は30〜40分の遊覧で3000円と、ちょっと高いのですが、乗ってみる価値はあります。船は、小型艇を3隻、横に並べたような構造をしています。真ん中に挟まれた船が水中展望船で、両脇の船によって支えられています。水中展望船は完全防水の潜水艇になっていて、乗客は、このなかに入って水中散歩を楽しみます。乗船切符の写真に、船を下から見た絵が載っていました。押すと写真が出ます。

 海の中に潜るまで、わたしは海の中に肉眼で確認できるような多様な生物がいるなんて、ぜんぜん知りませんでした。幼いとき、お父さんに海へ釣りをしに連れて行ってもらったことがありました。その時は、小魚一匹釣れなくて、「あぁ、海のなかには、なんにも生き物がいないんだなぁ」と思ったことがあります。

 でも、今回の西海の遊覧船で、実際の海のなかを見て、現実はぜんぜん違うことが分かりました。中小の魚が無数に泳いでいて、クラゲやエビ、ヒトデ、貝類など、魚以外の動物が、うようよしているんです。海草もたくさん生えています。

 しばらく潜っていると、辺り一面に広がる珊瑚礁が見えてきました。青や黄色の熱帯魚みたいな小魚もたくさん泳いでいます。夏になると、珊瑚礁が緑色になり、熱帯漁風の魚も、もっと増えるそうです。


海に潜る!(写真と◆印をクリックすると拡大します)↓
◆高速水中観光船、ユメカイナ号。
総排水量:19トン。
最高速度:20ノット。
定員:乗客68人(展望室45人)。
押すと写真が出ます。
◆船越を出発して、鹿島沖に出ます。
前進全速20ノット(約40キロ)で
す。運転士のおじさんは、ビュンビュ
ン飛ばします。 押すと写真が出ます。
◆だいぶん沖に出てきたなぁ。
鹿島が、もう目の前に見える。
そろそろ潜水艇に入るかな。 押すと写真が出ます。
◆船の中央にある潜水艇のなかで
す。この艇ごと海中に潜ります。
このときは、まだ、「海のなかなん
て、たいしたことないんじゃないか
な」などと、けっこう軽く考えてい
ました(爆) 押すと写真が出ます。
◆完全密閉して、浸水を防ぐ乗組員
の方。気密扉をしっかりと閉めて、
乗組員の方もいっしょに海中へ潜。
ります。海のことで、何か質問し
ても、ちゃんと答えていただけま
す。 押すと写真が出ます。
◆潜りました!
写真上方は、水面の輝きが写って
います。水深5メートルくらいの
浅瀬のようです。どんどん潜りま
す。 押すと写真が出ます。
◆デェーン! 目の前に珊瑚礁が
迫ってきました。運転士のおじさ
んは、「これでもか!」というく
らい、潜水艇を珊瑚礁に近づけて
くれます。ほんと、ぶつかりそう
です。(笑) 押すと写真が出ます。

 西海の海中は、多様な生物がたくさん生息しています。地上で見る風景とは、まったく別の世界が広がっていて、映画に出てくるような、他の惑星に来たように錯覚してしまうほどです。わたしの職場でも、ダイビング(潜水)が好きな同僚がいるのですれど、あの海中の美しさを見たあとでは、なんとなく理解できるような気がしました。

 水中展望船は、海面に浮かぶ本体から押し下げらる形で、海の中へ沈みます。潮の流れや波があるため、船は常に揺れているにもかかわらず、海上で操縦している運転士さんは、水中展望船を、海底ぎりぎりまで押し下げてくれます。

 潮の干満もあるのに、どうやって、海底との距離を測っているのかは分かりませんが、岩や珊瑚礁が、間近に迫ってくる様子は、とても迫力があります。

 でも、海に潜るんだったら、完全装備で望まないと、怪我をしそうだなと思いました。なぜなら、クラゲひとつ取り上げても、長いのや、短いの、丸いのなど、さまざまな種類がうようよ浮遊していて、海底にはウツボなど凶暴な動物もいます。船長さんの話しでは、「長いクラゲは、首に巻き付いてきて、毒針でイヤというほど刺される」とのことです。ヒトデだって、毒を持っていると聞きます。

 陸上でたとえるなら、足長蜂(アシナガバチ)や雀蜂(スズメバチ)、虻(アブ)がブンブン飛び回っていて、なおかつ足下には蛇や百足(ムカデ)が這い回っているところに、丸腰で行くようなものです。陸上だったら、県や国の人たちや、下請けの業者さんたちが、道路をつくり、両側の草を刈り込んで、害虫駆除もしてくれる。

 こういう世話をしていただける方々がいるからこそ、軽装な自転車でも走ることができます。でも、海のなかは、道路もなくて、草刈りに相当するような整備作業もありません。油断すると、大怪我するだろうなぁ〜と、考えた わけです。


宿毛に帰る(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
宿毛のモスの前にて

 帰り道は、西海有料道路を経てから、国道56号線を通って帰りました。国道は、車の量が多い上に、歩道が狭かったり、まったく無かったりして、案の定、走りにくい思いをしました。車から見れば、遅い自転車は邪魔だろうし、自転車にとっては車が50〜60キロの猛スピードで、すぐ真横を追い抜くため、怖い思いをします。とくにダンプカーは怖い。

 でも、この日は、夕方から雨が降る可能性が高かったため、やむを得ず、車がひっきりなしに通る国道を走ることにしました。橋やトンネルを多用して、直線的に建設してある国道を走ると、県道を走った往路の約半分の時間で宿毛に着くことができました。


市役所付近の水路

 ◆ここで、少し宿毛の町の話しをします。まず、わたしの第一印象は、住みやすい町だというものでした。東京都・伊豆諸島の大島や八丈島に行ったときは、コンビニひとつもなくて、少し不自由したことがあります。この点、宿毛は意外でした。まず、駅前に大きなベスト電器があり、モスバーガーがあり、その他、全国チェーンのコンビニもたくさんありました。この写真は、宿毛の新市街地のショッピングモールにて撮りました。押すと写真が出ます。

 スーパーマーケットも大きなのが2〜3軒あり、ビデオ・DVDレンタル店もありました。このレンタル店の品揃えは、マイナーなタイトルから、メジャーなものまで、東京の下手なレンタルチェーン店よりも多くて驚きました。

 聞いた話しなのですが、数年前までは、宿毛まで鉄道が来ていなかったそうです。高知駅から延びる土佐くろしお鉄道は、隣町の中村駅で終点だったそうです。このためか、宿毛駅は市街地の中心にはなく、少し離れたところにあります。宿毛駅がある地区には、新しい現代風のショッピングモールが次々に開店しています。

 ◆宿毛市役所のある古い市街地とは、町の雰囲気が大きく違います。駅周辺のショッピング街は、大きな駐車場があり、その駐車場を囲むように、ミスドやスーパー、その他、小売店が並んでいます。これに対して、古い市街地では、水路が多くあり、民家や地元商店街が密集しています。写真は、宿毛市役所の前で、知らないおじさんといっしょにパチリ。押すと写真が出ます。


フェリーに入る大きな車(◆の段落をクリックすると写真が見られます)
宿毛観光汽船

 ◆夕方、宿毛湾のお宿に戻ると、たぶん19時00分・宿毛発の「ニューあしずり号」(999トン)が、出航の準備をしていました。大型トラックが、次々と、ニューあしずり号のなかに入ってきました。この船は、前部(舳先)と後部(船尾)の両方に、大きな扉がついているようです。前部の扉が開いたところから写真を撮ると、向こう側(船尾)の扉も開いていて、まるで竹輪(ちくわ)のような構造をしているようでした。押すと写真が出ます。

 ◆これは、「ニューありずり号」の横から撮った写真です。前部の扉が、大きく空いているのが、よく分かります。乗客は、船橋の後ろ側あたりにある客室に収容するのだと思います。写真を撮ったときは、すでに、夕暮れ時でした。このあと、お宿に戻り、ゆっくり休みました。押すと写真が出ます。

 第5編、「三原村の美しい山村を抜けて、四万十川の町、中村市へ」は、ここをクリックしてください。宿毛の東側(中村市方面)へのツーリングです。



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